収益等の状況について
経常収支比率は、平成27年度に大規模改修工事で休業した年を除き、類似施設平均値を上回る値で推移しています。定員稼働率は、当施設が4月から11月までの期間営業であることや、天候条件等に左右される環境であることから類似施設平均値よりも低い値となっています。施設規模を考えると、大幅に利用者を増加させることは困難であり、閑散期の誘客を図ることや、現状を維持していくことが収益に繋がると考えています。売上高GOP比率、EBITDAは、平成28年度から平均値と比較し高い数値となっており、収益も増加し、安定した経営を継続しています。
資産等の状況について
平成27年度に行われた大規模改修工事で設備更新を行ったため、今後は施設のメンテナンスを実施していきます。また、大規模改修工事では、企業債を発行したため、平成27年度以降は、企業債残高対料金収入比率が大きくなっています。今後は、企業債の償還もあることから、長期的な戦略で設備投資を考え、企業の安定経営を継続していくために、収益を下げないことが必要です。
利用の状況について
リニューアルオープン後の平成28年度からは、利用者数が増加しています。しかし、施設規模を考えると、今後は大幅な利用者数の増加が困難な施設であるため、閑散期の利用者数増加対策や、現状を維持していくこに努めていきます。
全体総括
当施設は、平成28年度にリニューアルオープンしました。オープン後の利用者や収益は、右肩上がりであり、安定した経営を行っております。今後は、企業債の償還等、支出の増加が考えられますが、施設規模を考えると大幅な増収は困難であるため、客単価を上げることや、閑散期の誘客戦略を検討する等の取組みが重要です。令和2年度からは、キャッシュレス決済の導入を検討しており、インバウンド対策に向けた取組みも予定しています。安定した経営を継続していくために、サービスの充実を図ることで、現状を維持していけるよう努めていきます。