事業・施設概要
| 都道府県 | 和歌山県 | 経営主体 | 上富田町 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 農業集落排水 |
| 会計適用区分 | 法非適用 | 類似団体区分 | F2 |
| 行政区域内人口 | 15,507人 | 現在処理区域内人口 | 4,923人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 3,641人 | 現在処理区域面積 | 114ha |
| 晴天時現在処理能力 | 2,106m³/日 | 下水管布設延長 | 59km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率について、施設・設備の老朽化により修繕費等の費用が増加しているものの、接続戸数の増加や料金の値上改定により僅かながら改善傾向にある。④企業債残高対事業規模比率について、類似団体平均値と比較すると上回っている状況にある。要因としては、当町中央部に富田川が流れており土地が分断されていることや、住宅が広く点在しているなどの地理的要因から事業費が嵩んだことが考えられる。下水道への接続率の向上に努め、更なる使用料収入の確保を図れるかが課題となる。⑤経費回収率について、料金の値上改定により僅かながら改善傾向にあるものの、類似団体平均値との乖離は依然として大きく厳しい状況にある。今後より一層経費削減に取り組めるかが課題となる。⑥汚水処理原価について、当該値は増加傾向にあり、類似団体平均値を上回った状態にある。要因としては、処理施設等の老朽化により維持管理費が嵩んでいることが考えられる。接続率の向上と維持管理費の削減が今後の課題となる。⑦施設利用率について、ほぼ横ばいで推移している。類似団体平均値を下回っているものの安定した稼働状況であると考える。今後は、予測される処理人口の減少を接続率の向上でどれだけカバーできるかが課題である。⑧水洗化率について、接続戸数の増加により僅かずつではあるが改善している。安定した歳入確保と公共水域の水質保全のため、引き続き水洗化促進の啓発が課題である。
老朽化の状況について
当事業の着手時に埋設した管渠で現在23年経過しているが、管渠の耐用年数が50年であることを考えると、老朽化による管渠改善・更新は現時点においては必要ないものと思われる。そのため、管渠の更新等は未実施であり、③管渠改善率について当該値は0%となっている。しかしながら、処理施設・設備の老朽化は相当進んでおり、年々修繕費が増加している状況にある。さらに管渠の老朽化も避けられないものであるため、処理施設・設備・管渠等の機能診断調査や最適整備構想の策定、改築・更新に係る財源の確保が今後の課題となる。
全体総括
当事業は、市ノ瀬南岸地区を皮切りとして平成6年に事業着手し、平成12年に市ノ瀬北岸地区、平成14年に生馬地区、平成15年に岩田・岡地区、田熊地区が供用開始となり、平成16年に事業完了となった。5地区の全整備面積は114ha、現在の水洗化率は73.9%となっている。事業は完了しているため新規の下水道管埋設の工事費はかからないものの、処理施設や設備の老朽化に伴い、維持管理費が年々増加しており町の財政を圧迫している状況である。さらに今後、当町においても人口の減少が予測されているため、現状のように毎年使用料収入が増加するということはなく、いずれ減少に転じると予想される。町の財政負担や将来の処理人口の減少等を勘案し、中長期的な戦略を持って経営をしていけるかが課題となる。あわせて、未接続世帯への接続啓発に努め、安定した歳入確保と更なる運営の効率化を進め、経営健全化を図る必要がある。
経営状況
収支構造
総額1.0億円
総額1.0億円