事業・施設概要
| 都道府県 | 奈良県 | 経営主体 | 下北山村 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 簡易水道事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | C4 | 行政区域内人口 | 782人 |
| 現在給水人口 | 782人 | 給水区域面積 | 2,860ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率類似団体を下回っているが、一般会計繰入金を最小限に抑えているため、収益が相対的に少なく算定されていることが影響している。②累積欠損金比率類似団体より高いが、繰入金による補填を限定していることから、赤字化している側面がある。財源構造の違いが比率に反映されている。③流動比率類似団体より低いが、内部留保が少ないため流動資産が限定的となり、比率が低くなっている。④企業債残高対給水収益比率類似団体より高く、過去の投資により施設整備が進んできた結果ではあるが、今後は借入・償還を計画的に行う必要がある。⑤料金回収率類似団体と同水準ではあるが、給水に要する費用を料金収入で十分に回収できていない。料金改定等を検討する必要がある。⑥給水原価類似団体より低く、費用を抑制し効率的な運営が行われている。⑦施設利用率類似団体を上回っており、施設を比較的有効に活用している状況である。ただし依然として施設能力には余裕があり、適正規模の検討も必要である。⑧有収率類似団体と大きな差はなく、運営管理面では概ね同程度の水準にある。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率令和6年度より公営企業会計に移行したため、累積の減価償却額が存在しない。②管路経年化率下北山村の管路は昭和50年代~平成初期に整備された施設が多く、比較的新しい区間が多いことから、類似団体と比べて経年化率は低くなっている。現状では老朽化の進行は緩やかであり、緊急な更新投資は限定的であると考えられる。一方で、今後数十年で順次経年化が進むことが予想されるため、中長期的な管路更新計画の策定が重要である。③管路更新率令和6年度は管路更新工事を行っておらず、令和7年度に経営戦略を改定し投資計画の見直しを行う。
全体総括
下北山村の簡易水道事業は、経常収支比率や流動比率で類似団体より低く、収支の自主性や短期的資金余裕には課題がある。累積欠損金比率も類似団体より高く、繰入金による補填を限定していることから、欠損金が発生している。一方で、給水原価は類似団体より低く効率性は高く、施設利用率もやや高めで供給能力の余裕はある。管路経年化率や減価償却率は類似団体より低く、老朽化リスクは現状小さいが、更新率がほぼゼロである点は将来的な課題だと感じる。全体として、現状は慎重な財務運営を維持しつつ、計画的な設備投資で持続可能な簡易水道事業を確立していく。
経営状況
収支構造
総額4,230.1万円
総額5,863.9万円