都城市:簡易水道事業(法適用)

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収集されたデータの年度

2021年度 2020年度 2019年度

経営比較分析表(2020年度)

経営の健全性・効率性について

経常損益については、「経常収支比率」が100%以上となり、収支状況は黒字であることを示しておりますが、「料金回収率」は、類似団体より低い比率で推移しています。これは、一般会計からの繰入金を受けて事業を運営しており、料金収入のみで費用が賄えないことによるものです。「累積欠損金比率」は昨年度より5.51ポイント上昇し、類似団体の平均値を大きく上回っており、経営改善を図っていく必要があります。「流動比率」は、大幅に100%を上回りましたが、これは未払金の減少によるもので、必ずしも十分な支払能力を有しているとは言えない状況です。また、「給水原価」は昨年度より23.67ポイント低下しましたが、類似団体より高い比率となっています。今後、給水収益の増加は見込めず、厳しい経営環境にあるため、引き続き経費削減に努め経営改善を図ってまいります。「企業債残高対給水収益比率」は、現在、上水道事業への統合に向けた施設・管路の整備を進めていることから、類似団体より高い比率で推移しています。今後も適正な投資規模を検証し、計画的に事業を進めてまいります。「施設利用率」は類似団体より高い比率で推移しております。引き続き、適正規模を検証しながら、効率的な施設運用を進めてまいります。「有収率」は、類似団体の平均値並みですが、依然として、配水管等における漏水が多く発生しています。漏水多発地域における老朽管更新を推進し、有収率の向上を図ってまいります。

老朽化の状況について

「有形固定資産減価償却率」は、昨年度より3.98ポイント上昇しましたが、類似団体より低い比率を維持しており、また、「管路更新率」は昨年度より0.14ポイント上昇し、類似団体より高い比率を維持しています。これは、現在、上水道事業への統合に向けた施設・管路の整備を進めていることによるものです。しかし「管路経年化率」は類似団体より高い比率で推移しており、更新の必要な老朽管がまだ多数存在している状況にあります。今後、整備予定の施設台帳及び管路台帳の作成により、資産の現状を正確に把握し、計画的な更新投資を実施してまいります。

全体総括

各指標において、類似団体の平均値との比較で優位な指標が一部ありますが、全体をとおして健全な状況とは言えません。給水収益については、年々減少傾向にあり、一方で施設等の老朽化に伴う更新費用は増加しています。厳しい経営状況にある中で、より効率的な事業運営を推進していく必要があります。また、上水道事業への統合にむけて施設整備を進めておりますが、計画の実施状況及び今後の収支計画等を検証しながら、既存施設の更新等を含めた計画的な事業の推進が必要となります。今後は、今年度策定した経営戦略に基づき、更なる経営の健全化及び効率化を進めてまいります。

類似団体【C2】

外ヶ浜町 大船渡市 八峰町 常陸太田市 長岡市 村上市 糸魚川市 妙高市 黒部市 大垣市 井原市 和気町 久万高原町 中土佐町 都城市