都城市:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2020年度)

経営の健全性・効率性について

経常損益については、「経常収支比率」が100%以上を維持しており、収支状況が黒字であることを示しています。「料金回収率」は昨年度に引続き100%以上を維持しています。「流動比率」については、常に200%を超えて推移しており、十分な支払能力があることを示しています。昨年度、類似団体の平均値を下回りましたが、現金預金の増加及び未払金の減少により今年度は上回りました。しかし、事業費は増加しているため、資金確保に向けた取組みがより一層重要な課題となります。「企業債残高対給水収益比率」については、施設の統合事業による事業費の増加に伴い、企業債を活用したことから昨年度より27.56ポイント上昇しました。類似団体の平均を上回る状況にありますが、今後の統廃合事業等の大規模事業に向けて企業債の適切な活用を図ります。「給水原価」は、類似団体より低い状況にあります。経年を比較しても概ね安定しており、費用の効率性は図られている状態ですが、今後も更新投資等にあてる財源の確保のため、更なる経営の効率化に努めていきます。「施設利用率」は類似団体の平均を上回って推移しており適正な規模と考えられます。「有収率」は昨年度より1.21ポイント上昇しました。これは大きな漏水箇所がなく、早期に発見修理ができたことで漏水量が減少したものです。今後も漏水調査や老朽管更新等により「有収率」の向上に努め、供給した配水量の効率性を高めていきます。

老朽化の状況について

「有形固定資産減価償却率」が昨年度より0.76ポイント上昇し、「管路経年化率」が年々増加傾向にあり、施設の老朽化が進んでいます。また、「管路更新率」は類似団体と比較して低いことから、管路の更新投資の実施状況は遅れている状態です。現在まで行ってきた漏水調査や老朽管の計画更新を継続しつつ、アセットマネジメントに基づき、大規模な老朽施設の更新についても計画的に推進していきます。

全体総括

経営については、現在まで概ね健全な数値を保持し、適正な状況を継続してきました。しかし、給水人口の減少や節水型家電の普及などを背景に、給水収益は年々減少傾向にある一方、老朽施設の更新や耐震化など施設投資の需要は増加していくなど厳しい状況を迎えていることから、更なる経営の効率化に努めていきます。また、施設投資については、限られた財源の中で計画的かつ効率的に推進していくために、施設の長寿命化対策やアセットマネジメントの活用を図っていく必要があります。今後、経営戦略に基づき、更なる効率的な事業運営に努めていきます。

類似団体【A2】

函館市 釧路市 帯広市 苫小牧市 青森市 弘前市 盛岡市 岩手中部水道企業団 石巻地方広域水道企業団 山形市 福島市 水戸市 日立市 つくば市 ひたちなか市 茨城県南水道企業団 伊勢崎市 熊谷市 春日部市 上尾市 草加市 新座市 久喜市 坂戸、鶴ケ島水道企業団 佐倉市 流山市 八千代市 山武郡市広域水道企業団 小田原市 秦野市 長岡市 上越市 高岡市 福井市 甲府市 長野県 長野市 松本市 大垣市 沼津市 富士市 磐田市 豊川市 刈谷市 安城市 西尾市 小牧市 津市 松阪市 鈴鹿市 宇治市 岸和田市 茨木市 八尾市 寝屋川市 和泉市 大阪広域水道企業団 伊丹市 加古川市 宝塚市 川西市 鳥取市 米子市 松江市 呉市 東広島市 下関市 宇部市 山口市 徳島市 今治市 久留米市 春日那珂川水道企業団 佐賀市 佐賀西部広域水道企業団 佐世保市 都城市