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長引く景気の低迷により市町村民税関係は減収傾向にあり0.01ポイント減の0.25となった。依然として類似団体平均と比較するとまだ低い数値である。また、少子高齢化の進行や農林業の衰退などにより自主財源が伸びず財政基盤が弱い。今後も引き続き行財政改革大綱に基づき、徴収体制を強化し、収納率の向上を図る。また、定員管理の徹底や物件費、普通建設事業費の抑制を図り、歳出構造の徹底した見直しを行い、財政基盤の強化を図る。
行財政改革大綱に基づき、職員数の削減や物件費等の抑制により4年連続減少傾向にあったが、公債費・扶助費の増加により2.5ポイント増の89.2%と依然として類似団体平均と比較しても3.1ポイント上回る高い数値である。主な要因は、公債費で、平成19年度発生の豪雨災害に伴う災害復旧事業債の償還が始まった事や扶助費では、利用者数の増により認可保育所運営費が増加した事等が挙げられる。公債費について平成24年度までは10億円を超える状況で推移する見込みのため、今後も引き続き行財政改革大綱に基づき地方債の発行額の上限を設定し、将来の公債費の抑制を図る。
人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均とほぼ類似しているものの、人件費で職員給や一部事務組合等への人件費に対する補助費及び、公営企業(法非適)等に対する繰出しが類似団体より上回っている。今後も引き続き集中改革プラン及び行財政改革大綱に基づき職員数の削減や委託料、リース料等の見直しを行い経費の抑制に努める。
平成24年2月の国家公務員の給与改定に伴い、類似団体を含め100を超える指数となっている。ほぼ類似団体と類似しているが、団塊世代の職員数が多いため職員給が類似団体より高い数値となっている。今後も引き続き集中改革プラン及び行財政改革大綱に基づき、職員数の削減や給与水準の適正化に努める。
行財政改革(計画期間:平成19年度~23年度)において、平成23年度までで22人(-15.0%)の削減を行ってきた事により、現在はほぼ類似団体平均となった。今後も引き続き行財政改革大綱に基づき定員管理を行うとともに、事務事業の徹底した見直しや組織の再編を行い、職員数の削減を図る。
平成19年度発生の豪雨災害に伴う、災害復旧事業債の償還が今年度より開始された事により元利償還金が増加しものの、普通交付税等の公債費充当一般財源等も増加したことで昨年度より1.1ポイント微減した。しかし、平成21年度に実施した公立学校環境整備事業等の大型事業に伴う起債の償還が後年度開始されることにより、今後も公債費が高額で推移する見込のため、引き続き公債費の抑制を図る。
類似団体平均を下回っており、主な要因としては、過去に行った大型事業の過疎債の償還が終了した事や過去に公営企業で起こした過疎債・簡水債の償還が終了し繰入見込額が減少した事。また、剰余金を財源とした財政調整基金への積立による充当可能基金の増額等があげられる。今後も引き続き行財政改革大綱により地方債発行額の抑制に努め、公債費等義務的経費の削減を中心とする財政の健全化に努める。
人口1千人当たり職員数が類似団体平均とほぼ同数に対し、人件費が依然と高いのは団塊世代の職員数が多いため、人件費に対する経常収支比率が24.0%と高くなっている。現在、退職者数と同数の新規採用を行っているが、今後も引き続き集中改革プランや行財政改革大綱に基づき人件費の削減に努める。
賃金の増加により前年度より0.3ポイント増加しものの、経常収支比率が類似団体平均より2.9ポイント下回っている。主な要因は行財政改革大綱に基づき、新規リース契約の抑制や光熱費の削減等により歳出抑制が図られたことによる。その他の経費についても行財政改革大綱に基づき事務事業の徹底した見直しを行い、物件費の抑制に努める。
扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均より1.1ポイントを上回っている要因として、利用者数の増加による障害福祉サービス給付費や認可保育所運営費等が急激に膨らんでいることなどが挙げられる。今後は、健康管理意識の向上を図り医療費の抑制に努めることや、各種手当への特別加算等の見直しを進めていくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。
類似団体平均を上回っている主な要因として、介護保険事業会計への給付費法定負担金に係る繰出金の増、後期高齢者医療事業会計への療養給付費負担金に係る繰出金の増、簡易水道事業会計への公債費に係る繰出金の増が影響し、類似団体平均に対し2.0ポイント上回る状況になっている。ここ数年は微減の傾向であったが昨年度より0.5ポイント増加した事から、今後は、独立採算の原則に立ち返った料金の改定や、国民健康保険事業等の医療費の適正化に努め健全な財政運営を図る。
補助費等その他に係る経常収支比率が類似団体平均より2.2ポイント低い数値となっているが、昨年度より0.3ポイント増加している。主な要因としては、鳥獣被害防止総合対策等への補助が増えた事による。今後は、行財政改革大綱に基づき事務事業評価による単独補助金の見直しや広域連合等への負担金の減少により、補助金の見直しを行う方針である。
過去に実施した大型事業の影響や、臨時財政対策債の元利償還金の増加、平成19年度発生の豪雨災害に伴う災害復旧事業債の償還が開始された事により元利償還金が増加し、類似団体平均を5.8ポイントと大きく上回っている。平成24年度までは10億円を超える償還が続くが、平成19年度から実施している地方債の発行上限額の設定により下降傾向に進む見込みである。今後も引き続き行財政改革大綱に基づき、公債費発行の抑制に努める。
公債費以外に係る経常収支比率は類似団体平均を2.7ポイント下回っており、全国及び熊本平均よりも下回っている状況である。ここ近年は減少傾向にあったが、昨年度よりより1.8ポイント上昇している。特に、扶助費、繰出金が突出して増加した事がその要因となっている。行政改革大綱に基づき、受益者負担の適正化や徹底した事務事業の見直しを行い歳出削減を図る。
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