収益等の状況について
収益的収支比率は単年度の収支が黒字であることを示す100%を大きく上回って推移しており、また、他会計からの繰入金もないことから現時点では経営の健全性は確保できている。各指標については、「①収益的収支比率」及び「④売上高GOP比率」は類似施設平均値を上回り、総費用を料金収入で賄えており、収益性は維持されている。「⑤EBITDA」は、類似施設平均値よりも低いものの数値は向上している。
資産等の状況について
「⑥有形固定資産減価償却率」、「⑨累積欠損金比率」ともに該当数値がないため分析は困難である。しかし、「⑧設備投資見込額」、「⑩企業債残高対料金収入比率」ともに0であることから、当面の間は安定した経営が期待できる。敷地の地価については、当該駐車場用地の周辺の地価と比較して大きく変わりはない。
利用の状況について
「⑪稼働率」は概ね90%近くで推移しており、安定した需要があるといえる。なお、稼働率が90%近くである理由は、商店街に隣接する高い利便性と、商店街駐車場管理組織が実質の経費負担を行い、買い物客に無料の駐車区画を提供しているためである。
全体総括
市街地中心部の基幹的な駐車場であり、経営的にも安定している。露天平面駐車場のため突発的に莫大な修繕費が発生する可能性も低い。今後も長期的に安定した経営ができるよう、継続して適切な管理運営に努める必要がある。