収益等の状況について
西郷港埠頭立体駐車場は、西郷港付近の駐車場不足による道路の混雑を緩和するため設置されたものである。西郷港や付近の商業施設の利用者等により安定した利用が見込まれる上、指定管理者制度の導入により経費の節減を図り、①収益的収支比率・④売上高GOP比率は他の団体に比べ高い水準で推移している。※①収益的収支比率について、算定式分母の総費用が誤っていた為、本来は[R02は215%」となる。※④売上高GOP比率について、算定式分子の営業費用が誤っていた為、本来は[R02は54%」となる。
資産等の状況について
立体駐車場は、平成元年に整備され、小修理を加えながら現在に至っているが、大規模な改修の必要は認められない。当該施設は、耐用年数省令別表一の「構築物」の「金属造のもの(前掲のものを除く。)」、細目の「その他のもの」に該当し、施設整備後45年で更新の予定である。このため、約18年後の更新費用に充てるための公営駐車場整備基金を積み立てており令和2年度末現在の残高は60,053千円である。
利用の状況について
西郷港付近の駐車場であるため、隠岐汽船の利用者及びその送迎目的の利用に加え、近隣の商業施設や周辺住民の利用等、他団体の平均と比べて稼働率は高い水準で推移している。平成29年度より実施されている[隠岐の島町航路・航空路旅客運賃助成事業」の効果により、稼働率は増加傾向にあったが、令和2年度はコロナ禍の影響により大きく低下しており、事態の収束まではこの状態が継続するものと思われる。※⑤EBITDAについて、算定式内の総費用が誤っていた為、本来は[R02は5,863千円」となる。
全体総括
立体駐車場は、利用状況やその設置目的から必要性は認められ、収益等の状況も良好である。令和2年度はコロナ禍の影響により稼働率等が低下しているが、引き続き現状通り運営していくべき施設であると考える。今後の経営について、隠岐の島町駐車場整備事業経営戦略に記載の通り、指定管理者制度を継続し安定した駐車場経営を目指す。