高野町:特定地域生活排水処理

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収録データの年度

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経営比較分析表(2016年度)

20102011201220132014201520162017201820192020202196%97%98%99%100%101%102%103%104%収益的収支比率
20102011201220132014201520162017201820192020202152%54%56%58%60%62%64%66%68%70%72%経費回収率
2010201120122013201420152016201720182019202020210.29円0.3円0.31円0.32円0.33円0.34円0.35円0.36円0.37円0.38円0.39円0.4円0.41円汚水処理原価
20102011201220132014201520162017201820192020202192%92.5%93%93.5%94%94.5%95%95.5%96%96.5%施設利用率
20102011201220132014201520162017201820192020202192%93%94%95%96%97%98%99%100%水洗化率

経営の健全性・効率性について

特定地域生活排水処理地域は、⑧水洗化率は100%を達成しており、現在は安定した維持管理に努めている。①収益的収支比率は近年では100%以上であるが、収入に占める一般会計繰入金の割合は大きく、基準外繰入も多くなっている。企業債(借金)については、新規の借り入れは無く償還を行っているため、④企業債残高対事業規模比率は減少傾向にある。類似団体平均と比較しても低いのは、企業債の償還額の一部を一般会計の負担としたことが影響していると考えられる。⑤経費回収率は類似団体平均を上回っているものの、100%を下回っており、汚水処理にかかる費用が使用料収入で賄えていない状態が続いている。⑥汚水処理原価は、経費削減努力はしているものの、高止まりの状況にあり、⑤経費回収率は低迷しているため、今後は使用料の見直しを含めた検討を行う必要がある。⑦施設利用率は類似団体平均を上回っているが、遊休状態となっているものもあるため、対応策の検討が必要である。

老朽化の状況について

特定地域生活排水処理事業は、各家庭に設置した浄化槽で汚水処理を行い、川や水路に排水しているため、処理場や管渠を有しない事業である。供用開始が平成15年5月21日であり、目立った老朽化は無いものの、今後の修繕などの管理方法を検討していかなければならない。

全体総括

高野町では、公共下水道・特定環境保全公共下水道・農業集落排水・個別排水処理・生活排水処理と下水道事業を展開しており、下水道普及に努めている。この結果、類似団体平均を大きく上回る水洗化率を達成している。このうち、特定環境保全下水道は大規模な集合処理が適さない地区の汚水処理を行っている。過疎化の進むなか安定した事業運営を目指し、料金の確保に努めているが、一般会計からの繰入(補助)も必要である。今後は、維持管理の削減及び設備の長寿命化を検討し一般会計の負担軽減を図る必要がある。