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2010年度
人口の推移
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
財政力指数は0.21となっており類似団体平均の0.24、全国平均の0.51、和歌山県平均の0.36と比較して低い水準となっている。今後は主産業である観光関連サービス業を中心に産業全体の振興を進めることで税収の増を図っていく。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
歳入の経常一般財源は普通交付税、地方税が増額したが、臨時財政対策債が大きく減額したため、経常収支比率の分母は前年度比で2,844千円の減となった。歳出の経常経費について、物件費の減少はあったものの、補助費等や義務的経費である人件費、公債費が増加し、全体で前年度より24,791千円の減となった。前年度より1.1ポイント改善したが、依然として類似団体平均を大きく上回る。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は令和元年度に前年度比で88.0%減となったが依然として類似団体平均を上回っている。平成30年度はふるさと寄附金が例年を大きく上回る金額となっており、それに伴い例年と比較して物件費が過大となっている。人口減少により今後数値は上昇すると考えられるため、人件費の抑制や予算査定等で物件費、維持補修費を抑制して数値の減少を図る。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
実施済みの給与削減(55歳以上昇給抑制等)により類似団体平均値を4.4ポイント下回り県内でも最低水準であるが、今後も各種手当の総点検を行うなど給与の適正化を行い、引き続きさらなる縮減に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
退職者の補充を最小限にするなど職員数削減に努めているが、人口の減少が顕著であり類似団体平均値を9.74人上回っている。人口に対し面積も広く、また消防署や支所も設置しており職員数の大幅な減は難しいが、退職者の補充を最小限に努めつつ、今後も適正な定員管理を行っていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
過疎対策事業債等の発行により地方債現在高は増加しており将来負担の増加が見込まれる。臨時財政対策債を除き、緊急度の低い道路改良等の普通建設事業を抑制し、年間の発行額が償還額を下回るように努めることで数値の改善を図る。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率は平成23年度以降マイナスで推移している。令和元年度は償還が進み将来負担額が減少したが、財源不足によりふるさと応援寄附基金や財政調整基金を取り崩したことにより充当可能基金残高が減少し、将来負担比率は前年度から比率が増加した。今後も新規事業により借入額の増加が見込まれるが、事業効果の再点検による発行額の削減や交付税算入率の高い起債の有効活用により、将来負担比率がマイナスとなる状態を維持することで後世の負担を少しでも軽減できるよう努力する。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
類似団体と比較して職員数が多いため、人件費の比率は類似団体と比較すると15.0%も高い。町単独の消防署や支所があり人件費の削減は容易ではないが、勧奨退職の実施や退職者の補充を最小限にして人件費の削減に努めていく。
物件費
物件費の分析欄
物件費は類似団体平均値を0.2%上回る。令和元年度は平成30年度と違い、こども園の指定管理料にふるさと寄附金を充当した。このため経常収支比率は前年度から3.7%の減少となった。物件費は年々増加傾向にあり、光熱水費や事務費の節減に取り組み、今後事務経費の節減に努めていく。
扶助費
扶助費の分析欄
前年度から0.1%増となり、類似団体平均値を0.5%下回っている。今後は資格審査等の適正化や各種手当ての加算等の見直しを進め、削減に努めていく。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は類似団体平均値を3.1%上回っている。その他経費のうち繰出金においては、高野山総合診療所での訪問看護や通所リハビリなど収益事業の拡大、上下水道事業での料金改定などを行うことで、一般会計の負担額を減らしていく。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等は類似団体平均値を3.6%下回っている。町単独の補助金については、従前から廃止や見直しを行っているところであるが、終了期限を設けて効果の検証を行い、事業の仕分けを行うことで一層の抑制に努めていく。
公債費
公債費の分析欄
普通建設事業を抑制し町債の新規発行を控え公債費の削減に努め、令和元年度は類似団体平均値を4.4%下回った。今後も年間発行額が償還額を下回るように努め、引き続き公債費の削減を図っていく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外の経常収支比率は前年度から1.5ポイント減となり、類似団体平均値を14.2%上回っている。今後、経常経費の抑制に努め、より一層の経常収支比率の改善を図っていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり1,199,774円となっている。総務費は、平成30年度にふるさと応援寄附金関係で大幅な増額となっていたため、令和元年度は大幅な減額で住民一人当たり289,631円となった。また類似団体平均値と比較して41,732円下回った。農林水産業費は、森林環境譲与税関連事業である森林所有者の意向調査や、木育事業を新規に行ったため大幅に増額し、住民一人当たり30,428円となった。また類似団体平均値と比較して85,310円下回った。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり1,199,774円となっている。令和元年度は平成30年度のふるさと寄附金額19,654,288千円の影響で、物件費及び積立金が大幅に減額している。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり291,465円であり、人口減少の影響を受け年々増加傾向にある。類似団体平均と比較すると住民一人当たり人件費は73,280円高くなっている。これは人口に対し面積も広く、消防署や支所も設置しているためこのように高い水準となっている。繰出金は住民一人当たり151,239円であり、人口減少が収益の減少につながり年々増加傾向にある。類似団体平均と比較すると住民一人当たり人件費は27,984円高くなっている。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄
財政調整基金の現在高は、歳入減に伴う財源不足を補うための取り崩しにより849,513千円となり、前年度末より減額(前年度比-42,638千円)となった。令和元年度実質収支は95,391千円となっており、実質単年度収支は-2,678千円となった。財政調整基金の残高は金額で1,000,000千円、標準財政規模比で50%以上を維持することを目標としているが、平成30年度に大幅な取崩しをして以来その基準を下回っている。今後は事業の見直しと経費の削減をさらに進めていくことで健全化を図っていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄
【水道事業会計】平成17年度に使用料アップをおこなった結果、一旦落ち込んだものの年々微増となっている。【一般会計】令和元年度は前年度比2.01%の増加となった。今後は少子高齢化による人口減少や、普通交付税の減が見込まれることから、引き続き財政の健全化を図っていく。【国民健康保険特別会計】一般会計からの繰入のほか、国民健康保険基金の取崩しによる財政運営をおこなっており、医療費の増減見通しなどにより4~6%で推移している。【介護保険特別会計】一般会計からの繰入のほか介護保険基金繰入金の取崩により財政運営をおこなっており、保険給付費の増減見通しにより3.0%以内の範囲内に留まっている。【国民健康保険高野山総合診療所特別会計】平成24年度に病院から診療所となり赤字補填分を一般会計から繰入をおこなっている。【下水道特別会計】一般会計からの繰入で財政運営をおこなっていることから1.0%以内の範囲内に留まっている。【簡易水道特別会計】一般会計からの繰入で財政運営をおこなっていることから1.0%以内の範囲内に留まっている。【国民健康保険富貴診療所特別会計】一般会計からの繰入で財政運営をおこなっていることから1.0%以内の範囲内に留まっている。【その他の会計(黒字)】その他の会計(黒字)には、後期高齢者医療特別会計、生活排水処理事業特別会計、農業集落排水事業特別会計が含まれている。どの会計も一般会計からの繰入で財政運営をおこなっており、0.5%以内の範囲内に留まっている。一般会計からの繰入により実質的に赤字を補てんしている会計についてはそれぞれ独立採算を目指した料金の改定や経費の削減等による合理化を進めることで、連結実質黒字額をさらに増加させる。
実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
【元利償還金】平成26年度から減少傾向にあったが令和元年度は増加に転じた。道路や橋梁などの長寿命化事業や、電線類の地中化のために発行した起債の元金償還が始まったことが理由である。【減債基金積立不足算定額】平成28年度に満期一括償還をおこなったため、減債基金積立不足算定額が生じた。【満期一括償還地方債に係る年度割相当額】平成28年度の満期一括償還に係る年度割相当額である。【公営企業債の元利償還金に対する繰入金】平成26年度までは減少傾向であったが、平成27年度および平成28年度に増加したのは下水道会計で長寿命化事業に伴う新規借入が増加したためである。令和元年度は下水道会計繰出金を11百万円増額したため増額となった。【組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等】橋本周辺広域市町村圏組合(ゴミ施設)の負担金であり、平成25年度から始まったピークが令和2年度まで続きその後減少する見通しである。【算入公債費等】過去からの起債に対する基準財政需要額であり減少傾向であったが、令和元年度は災害復旧事業費に係る基準財政需要額の増より増額となった。【実質公債費比率の分子】元利償還金等(A)の合計額は増加したが、算入公債費等が大きく増加したため、実質公債費比率の分子は前年度に比べ減少した。今後は起債の年間発行額を償還額以内に抑えていくことに加えて、交付税算入率の高い起債を有効活用することで数値のさらなる改善を目指す。
分析欄:減債基金
平成28年度におこなった一括償還に係るもの。
将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
【一般会計等に係る地方債の現在高】災害復旧事業債、臨時財政対策債の発行額が減少し前年度比44百万円の減額となった。【公営企業債等繰入見込額】新規借入金額が少なく償還が進んだため2百万円減額となった。【組合等負担等見込額】橋本周辺市町村圏組合(ゴミ処理施設)に係る負担金であり、平成21年度に建設事業は終了したため以後は減少傾向となる。【退職手当負担見込額】一般職・一般会計等対象職員数は2人増となったが、組合等積立額が増加したため退職手当負担見込み額は11百万円減額となった。【充当可能基金】令和元年度は歳入減に伴う財源不足を補うため、ふるさと応援寄附基金と財政調整基金を取崩し、充当可能基金全体で248百万円の減額となった。【充当可能特定歳入】住宅使用料の充当先である元金償還金について充当率が90.6%から94.1%に増加し、充当可能特定歳入は増加した。充当先の元金償還金は令和8年度まで償還を終えるものが無く、令和8年度までに新規に元金償還が開始するものがあるため増加する見込みである。【基準財政需要額算入見込額】公債費のうち過疎債と臨時財政対策債の比率が高くなってきており、増加傾向となっている。【将来負担比率の分子】令和元年度は財源不足により充当可能基金が減額されたため、将来負担比率の分子は増額となった。これにより将来負担比率は前年から0.7ポイント増加した。今後は起債の年間発行額を償還額以内に抑えていくことに加えて、交付税算入率の高い起債を有効活用することで数値のさらなる改善を目指していく。
基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金においては、歳入減に伴う財源不足を補うために取崩したことで残高は42百万円減少した。ふるさと応援寄附基金においても、歳入減に伴う財源不足を補うために取崩したことで残高は204百万円減少した。森林整備基金においては、町有林整備事業に充当するため取崩し残高は2百万円減少した。これらにより、基金全体では残高は249百万円減少した。(今後の方針)財政調整基金において、財源不足を補う目的でおこなう取崩しが必要とならないよう努める。その他特定目的基金において、積立と取崩しのバランスを考慮し、充当する事業を精査し残高が大きく減少しないよう努めていく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)歳入減に伴う財源不足を補う目的で取崩しをおこなったため、基金残高は減少した。(今後の方針)標準財政規模の1/2である1,000百万円以上を確保することを方針としているため、今後さらに財源不足による取崩しが必要とならないよう事業の見直しと経費の削減をすすめていき、可能であれば新規の積立をおこなう。
減債基金
減債基金
(増減理由)平成28年度に実施した一括償還以降、新規の積立・取崩しをおこなっていない。(今後の方針)新規の積立・取崩しをおこなわず現状を維持する。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・ふるさと応援寄附基金においては、①町長にお任せ(使途指定なし寄附金)、②町の活性化を応援する事業、③安心・安全で健やかなまちづくりを応援する事業、④歴史・文化を継承し、自然・環境を保全する事業、の4つの事業に用いる。・地域福祉基金においては、高齢者・障害者等の保健福祉の増進に用いる。・公共施設整備基金においては、老朽化の進む公共施設等の整備に要する経費に用いる。・街並み景観及び自然景観振興整備基金においては、景観条例に定める指定地区の振興と整備に用いる。・森林整備基金においては、森林の整備を進め長期的な計画を持続していくために用いる。(増減理由)・ふるさと応援寄附基金においては、寄附金46百万円に対して250百万円を取崩し、残高は204百万円減少した。・地域福祉基金においては、果実運用型のため新規の積立・取崩しをおこなっていない。・公共施設整備基金においては、積立・取崩しをおこなっていない。・街並み景観及び自然景観振興整備基金においては、積立・取崩しをおこなっていない。・森林整備基金においては、町有林整備事業に充当するため取崩し残高は2百万円減少した。(今後の方針)・ふるさと応援寄附基金においては、今後も充当する事業を十分に精査しつつ取崩していく予定である。・地域福祉基金においては、今後も積立・取崩しの予定はない。・公共施設整備基金においては、目標額である100百万円に達したため新規の積立をせず、今後の公共施設整備において充当する予定である。・街並み景観及び自然景観振興整備基金においては、積立・取崩しの予定はない。・森林整備基金においては、町有林管理事業への充当をおこなっていく予定である。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
町の有形固定資産減価償却率は全国平均及び類似団体平均と比較すると高くなっており、増加傾向にある。今後は公共施設個別計画のもと、老朽化の進むものから財政上可能な範囲で順次更新を行っていき、有形固定資産減価償却率の減少に努める。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
ふるさと納税によって平成30年度に基金残高が大幅に増加し債務償還比率は負数となった。令和元年度も負数のまま推移している。今後は新規の起債発行を抑制し、基金取り崩しも必要最小限にとどめ、この状態を維持するように努める。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率はマイナスとなっており、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値と比較して高くなっている。今後は公共施設個別計画のもと、老朽化の進むものから財政上可能な範囲で順次更新を行っていき、有形固定資産減価償却率の減少に努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率はマイナスとなっており、実質公債費比率は減少傾向になっている。実質公債費比率は平成30年度以降類似団体内平均値を下回っており、今後も町債の発行を伴う新規事業を抑制するように努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
施設類型ごとの有形固定資産減価償却率について、【道路】、【公営住宅】、【認定こども園・幼稚園・保育所】、【学校施設】、【公民館】、【児童館】が類似団体平均を上回っている。これらの施設については、公共施設個別施設計画にもとづき、それぞれ以下の方針で更新・除却の検討を進めている。【道路】については、予防保全的な修繕を周期的に行い長寿命化を図る。【公営住宅】については、用途廃止も念頭に入れながら予防保全的な修繕を周期的に行い長寿命化を図る。【認定こども園・幼稚園・保育所】【学校施設】【公民館】については、高野町学びの交流拠点として複合施設化を行うため令和2年度から債務負担行為を設定し事業を進めている。【児童館】については、更新を予定しているが、他の公共施設の検討結果次第では統廃合も考えられている。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
施設類型ごとの有形固定資産減価償却率について、【体育館・プール】、【福祉施設】、【市民会館】、【一般廃棄物処理施設】、【庁舎】、【消防施設】が類似団体平均を上回っている。これらの施設については、公共施設個別施設計画にもとづき、それぞれ以下の方針で更新・除却の検討を進めている。【体育館・プール】については、避難所指定を受けているため、日常的な定期点検を実施し安全な利用に努めている。【福祉施設】については、更新を予定しているが、他の公共施設の検討結果次第では統廃合も考えられている。【市民会館】については、除却し他の施設へ機能集約することを検討している。【一般廃棄物処理施設】については、現在焼却を行っていないため除却を検討している。【庁舎】については、他の施設への機能移転を視野に入れ、新庁舎を建設するべきか検討を進めている。【消防施設】については、役場新庁舎の建設と合わせて検討している。
財務書類に関する情報①(2019年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が505百万円減少(▲2.8%)し、負債総額は75百万円減少(▲1.8%)している。資産において、固定資産は400百万円減少し、流動資産は105百万円減少した。固定資産の減少要因は、ふるさと寄付基金の減少(7.276百万円⇒7,072百万円)および、有形固定資産(8,722百万円8,528百万円)の減価償却による減少である。流動資産の減少要因は、現金預金の減少(233百万円163百万円)および、財政調整基金の減少(915百万円875百万円)である。負債において、固定負債は69百万円減少し、流動負債は6百万円減少した。固定負債の減少要因は、地方債の減少(3,118百万円→3,076百万円)である。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等においては、純経常行政コストが12,305百万円減少(▲79.9%)し、純行政コストが12,410百万円減少(79.6%)している。純経常行政コストの減少要因は、ふるさと納税関係物件費の減少(12,482百万円⇒12百万円)による経常費用の減少である。純行政コストと純経常行政コストとの差は、臨時損失である災害復旧事業費(184百万円78百万円)が理由である。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、純資産残高は430百万円減少(▲3.1%)している。純資産残高の減少要因は、【1.資産・負債の状況】に記載したとおり、ふるさと寄付基金残高の減少(7,276百万円⇒7,072百万円)および、有形固定資産(8,722百万円8,528百万円)の減価償却による減少である。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支が6,926百万円減少し、投資活動収支が6,870百万円増加し、財務活動収支が53百万円減少している。業務活動収支の減少要因は、業務収入に含まれるふるさと寄付金の減少(19,637百万円21百万円)と、業務支出に含まれるふるさと納税関係物件費の減少(12,482百万円12百万円)である。投資活動収支の増加要因は、投資支出に含まれるふるさと寄付基金の積立額の減少(7,057百万円46百万円)である。財務活動収支の減少要因は、地方債発行収入の減少(324百万円⇒280百万円)である。
財務書類に関する情報②(2019年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は類似団体平均を下回っている。これは取得価額が不明なために備忘価額の1円で評価している道路・橋梁が数多くあるためである。歳入額対資産比率は類似団体平均を下回っている。平成30年度はふるさと寄付金により歳入額、資産額ともに大幅な増額となったが、令和元年度は例年並みの歳入額となったため、歳入額対資産比率は増加した。有形固定資産減価償却率は類似団体平均を上回っており、老朽化の進む各固定資産の更新が課題である。今後は公共施設個別管理計画にもとづき適切に更新を進めていくよう努める
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均を上回っている。これは平成30年度に多額のふるさと寄付金を基金として積み立てたためであある。一方で人口減少から町税及び地方交付税の減少が想定されるため、今後は純資産比率が減少していくと想定する。将来世代負担比率は類似団体平均を上回っている。今後老朽化が進む学校施設等の更新を予定しており、固定資産額の増加と負債額の増加が見込まれる。国や県の補助金を積極的に活用し、可能な限り起債の発行を抑制することで将来世代の負担を軽減するよう努める。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っている。ふるさと納税関係の物件費の減により経常費用が大幅に減少し、純行政コストは昨年度に比べて減少した。今後も事業の見直しによる物件費・補助費の削減や、勧奨退職の実施や退職者の補充を最小限にすることによる人件費の削減を図り、純行政コストの抑制に努める。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均値を下回っている。平成30年度にふるさと納税事業経常費用が大幅に増加したため、令和元年度は受益者負担比率が増加した。今後は公共施設の個別管理計画にそって利用の促進を図り、経常収益が増加するように努める。