経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、100%を超えているが、平成26年度は一般会計繰入金の増によるものである。企業債残高対事業規模比率は、全国平均値や類似団体平均値と比較すると下回っている。また、同様に比較すると経費回収率は高く、汚水処理原価は低いため、使用料水準等は適切である。水洗化率は100%になっており、汚水処理を適切に行っている。なお、施設利用率については、単独処理場を設置していないため、当該値を計上いない。
老朽化の状況について
老朽化の目安となる50年を勘案し、全延長について管渠更生事業を計画的に実施しており、管渠改善率は、全国平均値や類似団体平均値よりも高い数値になっているが、今後も管渠の改善の延長が必要である。
全体総括
平成27年4月に料金を改定し、一般会計繰入金に頼らない経営改善を行ったので、当面の間黒字経営が見込まれる。汚水処理原価は低く、経費回収率は高いことから、経営の効率性は高い。しかし、今後の老朽化対策については、更なる経営改善の実施や投資計画の見直しが必要である。