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2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2023年度)
財政力
財政力指数の分析欄
人口が凡そ横ばいであり、法人も他市と比べ少ないので景気の影響は受けにくいものの、財政力指数は少しずつ減少している。この理由は、臨時財政対策債が減額していることが影響していると考えられる。また、区画整理整理事業を計画しているが、税収入に影響が出るのは数年後とみている。財政力指数は類似団体平均0.70を上回っているため健全と言えるが、今後も事業の見直しによる歳出の削減を継続するとともに、財政基盤の強化に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常収支比率の分母となる臨時財政対策債の発行可能額は減少したが、この減少以上に地方税や普通交付税等が増加したことにより、経常的収入は約0.9億円増加した。その一方で、経常的経費では、子宮頸がんワクチンのキャッチアップや小学校のデジタル教科書の更新等で物件費は約2億円、補助費等では、ごみ処理施設建設による起債の元金償還等により、約0.9億円増加した。これらの要因により、経常収支比率は前年度比1.7ポイント増加した。類似団体平均値より上回っているが、今後とも、事務事業の優先度を点検し、経常経費の削減に努め、財政の硬直化の抑制に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
令和2年度は会計年度任用職員の賃金が人件費に計上となったことにより増額し、令和3年度は、会計年度任用職員の期末手当分が増額した。令和4年度及び令和5年度はほぼ横ばいであり、類似団体及び全国平均と比較してもコストの削減ができていると言えるが、委託料などの業務見直しによる事業廃止等、引き続きコストの削減を図っていく。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
類似団体の平均よりやや低くなっているが、これは、ラスパイレス指数を引き下げていた昇給幅圧縮前の給与を支給されていた職員が退職したことに伴い、微増となった。今後も、昇給幅圧縮前の職員の退職と社会人経験に比べ低い給料月額で採用されていることから、微減してくと見込まれる。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
豊明市職員定員適正化計画に基づき、民間委託等を行い、計画的な人事体制を構築しており、住民サービスを低下させることなく類似団体の平均を下回っている。今後も計画に基づき、更なる民間委託等の工夫を行っていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
3か年平均である実質公債費比率は、前年度比0.6%増加した。3か年平均から除かれた令和2年度単年度比率と、新たに加わった令和5年度単年度比率を比較すると、令和5年度の方が比率が1.7%高いためである。実質公債費比率が増したのは、令和2年度と令和5年度を比較して、一部事務組合等の起こした地方債に充てたと認められる負担金が、令和5年度は約2.4億円(約639%)増となったことが要因として挙げられる。この負担金の増額要因は、新ごみ処理施設建設事業債に係る元金の償還開始のためであり、令和18年度までこの償還は続く見込みである。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担額に対し、充当可能額が上回るため、将来負担比率は計上されていない。前年度と比較すると、将来負担比率は増加(-66.7%→-61.1%)した。これは、地方債現在高は減少しているものの、この地方債現在高を含む将来負担額から差し引く充当可能財源が減少(特に、準財政需要額参入見込額)したことが要因として挙げられる。今後も事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)
人件費
人件費の分析欄
令和2年度は、会計年度任用職員制度導入により賃金(物件費)から人件費に移行したため、大きく割合が増えた。令和2年度以降は類似団体との平均値とほぼ同程度であり、この水準を維持している。令和5年度は、決算額は微増(約2百万円)しているものの、物件費のほうが増加率が高かったたため、経常収支比率としては0.1ポイント減少した。
物件費
物件費の分析欄
令和5年度は、子宮頸がんワクチンのキャッチアップ等で53百万円、小学校のデジタル教科書の更新等で41百万円増額し、物件費全体で前年度比約2億円増額した。類似団体平均値と比較してもほぼ同程度で推移しており、平均的な支出を行っていると言える。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費の決算額で見れば、令和4年度2,199百万円、令和5年度2,254百万円で、前年度比2.5%増加した。新型コロナウイルスによる医療の受診控えが落ち着いたこと等から、福祉医療助成費が約14%、47百万円増加した。高齢化等により年々増加傾向にあることから、資格審査等の適正化や資格要件の見直しを進め、適正な給付に努める。
その他
その他の分析欄
この「その他」の内訳は、「(1)普通会計の状況(市町村)」シート中「性質別歳出の状況」表の「経常経費充当一般財源等」のとおり、維持補修費1.4%、繰出金11.4%である。その他の大半を占める繰出金は、国民健康保険などの特別会計繰出金である。令和5年度は、後期高齢者医療療養給付費負担金で15百万円、後期高齢者医療保険基盤安定繰出金で13百万円増加した。
補助費等
補助費等の分析欄
前年度比0.5ポイント増となった主な要因は、東部知多衛生組合負担金で49百万円、尾三消防組合負担金で24百万円増加したため。類似団体平均値と比較してもほぼ同程度で推移しており、平均的な支出を行っていると言える。
公債費
公債費の分析欄
類似団体平均を6.9ポイント下回っていることから、経常収支比率の割合としては低いと言える。今後は学校給食調理場の統合及び公共施設の長寿命化等起債事業が増えていくと考えられるため、財政状況を鑑みながら起債事業の選択に注力する。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外81.3%の内訳は、人件費24.4%、扶助費14.9%、物件費16.2%、補助費等12.9%、繰出金11.4%、その他1.3%である。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
衛生費は、令和3年度に新型コロナウイルスワクチン接種に要する費用、東部知多衛生組合負担金により増額し、令和4年度及び令和5年度は新型コロナウイルスワクチン接種事業が徐々に縮小した。土木費は、令和5年度より間米南部土地区画整理事業が始まり、約237百万円増加した。教育費は、令和5年度の教育施設建設及び整備基金積立金が約499百万円減少した一方で、新給食センター用地購入費で約154百万円、体育施設用地購入費で約114百万円増額したため、全体ではやや減少した。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
人件費は、決算額が2%増加したことと若干の人口減少とが相互に影響し、少し上昇した。なお、類似団体平均と比較すると、議員報酬等や会計年度任用職員を含む委員等報酬等はやや高いが、その一方で常勤職員や任期付き職員物件費は低い支出となっている。扶助費は、令和3年度において非課税世帯等臨時特別給付金により増額したほか、令和5年度は福祉医療助成費47百万円増加した。補助費等は、令和2年度は上記棒グラフで見るとおり、特に減少が大きい。令和2年度に新規であった新型コロナウイルス対策の特別定額給付金が皆減となったことが主な要因である。令和4年度は、東部知多衛生組合負担金が約180百万円、令和5年度は約49百万円増加した。繰出金は、後期高齢者医療療養給付費負担金が約15百万円、後期高齢者医療保険基盤安定繰出金が約12百万円増加した。
実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)
分析欄
実質収支額は、令和4年度1,150百万円、令和5年度950百万円で、前年度比199百万円減少した。よって標準財政規模に占める実質収支額の割合も1.5ポイント減少した。予算・決算の乖離による繰越金が多額とならないよう、堅実な財政運営を続けつつ実質収支の削減を両立することを目的として予算編成・執行を行うように取り組んでいることによる。財政調整基金は、財政健全化の取組みを着実に実施し、可能な範囲で積立していく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)
分析欄
連結全体としての標準財政規模比の黒字幅は、全会計の中で、一般会計が大半を占めている。特別会計(墓園事業、水上太陽光発電事業以外)は一般会計からの繰出しによって黒字となっている経営状態であるので、それぞれ経営改善を進めている。その他会計は、令和4年度に有料駐車場事業特別会計を廃止したことに伴い、0%となった。下水道事業会計は、令和2年度から公営企業会計へ移行し、農村集落家庭排水施設特別会計は、令和3年度から統合した。
実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
普通会計における元利償還金は、新たに償還開始となった地方債よりも、償還を終了した地方債のほうが高額であったため、前年度比65百万円減少した。組合等が起こした地方債の元利償還金に対する繰入金は、平成29・30年度に起債した新ごみ処理施設建設事業債について、令和4年度から元金部分の償還を開始したため、増額となっている。今後も継続的に償還していくため、高額なまま推移する。
分析欄:減債基金
該当なし
将来負担比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
将来負担額(A)の合計は、令和4年度21,739百万円、令和5年度20,995百万円で、前年度比744百万円減少した。一般会計に係る地方債の現在高は増加から減少に転じたが、今後も公共施設等更新のための起債を予定しており、増加する見通しである。その一方で、公営企業債等繰入見込額は下水道事業の償還が進むことで残高は減少したことから、将来負担額全体全体で見れば、減額となっていく見通しである。充当可能財源等(B)の合計は、令和4年度30,559百万円、令和5年度29,276百万円で、前年度比1,283百万円減少した。充当可能基金は55百万円減額し、充当可能特定歳入(本市は都市計画税のみ)及び基準財政需要額歳入見込み額は計1,228百万円減額となった。特に、基準財政需要額歳入見込み額の減少は、臨時財政対策債の償還が進んでいることが要因である。
基金残高に係る経年分析(2023年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金は、令和3年度は私立保育所整備や会計年度任用職員期末手当の開始などにより取り崩し、令和4年度は東部知多衛生組合の新ごみ処理施設建設の元金償還開始等により取り崩しした。令和5年度は、取崩額より積立額のほうが上回ったため、基金残高は令和4年度と比較して約2億円増となった。その一方で、公共施設建設及び整備基金、教育施設建設及び整備基金は公共施設の長寿命化等に備え積み増しを行った。福祉基金は、今後の高齢化などによる福祉対策に備えた積み増しと、公共施設建設及び整備基金並びに教育施設建設及び整備基金残高の状況を考慮したうえで、適宜積み増し等を実施していく。また、令和元年度から創設した森林環境譲与税基金は、新生児への木材製品配布や、小学校生徒の机椅子等の木材普及啓発の取り組みにより、積立ても取崩しも実施しなかった。(今後の方針)後述する「財政調整基金今後の方針」「その他特定目的基金今度の方針」に記載した通り、今後見込まれる将来負担に予め備えておく必要があり、基金の役割は重要である。将来を見据えた健全な財政運営のため、今後とも中長期的な視点に立って、的確に基金のやり繰りをしていきたい。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)令和4年度は前年度末残高を下回ることとなったが、令和5年度は前年度末比約2億円増となった。令和4年度と5年度で取崩額に大きな差は無いが、積立額を前年度比約4億円増額した。普段から市税の上振れ分等を、他の基金残高等を考慮しながら可能な範囲で積み立てているが、下記「今後の方針」に記載のとおり将来負担が大きく見込まれていることから、健全な財政運営に支障をきたさない範囲で基金の積み立てに努める。(今後の方針)今後も、令和4年度のような必要に応じた取り崩しと令和5年度のような着実な積み立てを、状況に応じて実施していく。財政調整基金は、年度間調整財源や大規模災害時の備え、東部知多衛生組合負担金、区画整理事業に対する支援事業費、給食センターの統合など将来負担を見込んでいる。今後も、予算編成や予算執行における効率化の徹底に努め、また、将来負担を都度的確に見込んだ上で、可能な範囲で前年度残高を下回らないよう財政運営を行っていきたい。
減債基金
減債基金
(増減理由)利息の積立によるものである。(今後の方針)今までどおり利息の積立を行う予定である。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設建設及び整備基金:公共施設建設及び整備、公共施設の改修教育施設建設及び整備基金:教育施設建設及び整備、教育施設等の改修福祉基金:福祉事業の推進、福祉施設建設整備(増減理由)公共施設建設及び整備基金では、令和4年度の取崩額は1.2億円だったが、令和5年度は河川敷広場整備工事で0.2億円、大脇地区の農業土木工事で0.1億円等合計0.8億円を取り崩したものの、積立額が0.01億円と少額であったため基金残高は減少した。教育施設建設及び整備基金も令和4年度の取崩額は0円だったのに対し、令和5年度は新給食センター用地購入で1.5億円、グラウンド用地購入で1.1億円等、合計2.8億円を取り崩したものの、積立額が0.01億円と少額であったため基金残高は減少した。福祉基金では、旧沓掛保育園舎解体や旧どんぐり学園解体等で合計1.5億円取り崩した。(今後の方針)公共施設建設及び整備基金、教育施設建設及び整備基金は、施設の老朽化対策の経費増大に備えるため、可能な範囲で基金を積み増していきたい。福祉基金も、高齢化による経費増大に備えるため、可能な範囲で基金を積み増ししていきたい。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
本市では平成27年3月に「豊明市公共施設等総合管理計画」を策定し、公共建築物の総量縮減目標を40年で30%縮減すると設定した。有形固定資産減価償却率は徐々に上昇している。昭和45年から昭和55年の間に人口は倍増に近い伸びを示し、これに合せて公共建築物やインフラ資産の整備が行われてきたことにより、この時整備された公共施設等の老朽化が進んでいるためである。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
本市の債務償還比率は類似団体平均より345.6ポイント低く、比較的健全であると言える。今後は、公共施設等の更新・改修があるため、地方債の発行が増加することが見込まれるが、適正な範囲内において発行するよう努めたい。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
本市では、将来負担比率は表示されていないため、将来負担比率のある類似団体と比較して健全である。将来負担比率は表示されていないものの、ごみ処理施設建設に伴う東部知多衛生組合負担金の増により、将来負担比率の分子である将来負担額は高止まりしている。市税収入は、新型コロナウイルスの影響から回復傾向となった。今後は東部知多衛生組合負担金や老朽化した公共施設等の更新などにより支出は、増加する見込みであることから、未来に目を向け、相違工夫を凝らした健全な財政運営を図る。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率・実質公債費比率共に、類似団体平均値より低く、比較的健全であると考えられる。将来負担比率は、令和4年度も引続き計上されていない。実質公債費比率は、3ヵ年平均で見ると0.6ポイント上昇(-0.2→0.4)しており、3ヶ年平均から除かれた令和元年度単年度比率と、新たに加わった令和4年度単年度比率を比較すると、東部知多衛生組合の新ごみ処理施設建設事業債に係る元金の償還金が始まったためである。今後とも東部知多衛生組合は継続的に公債費の償還していくため高額なまま推移する。また、公共施設等の老朽化対策のため地方債を発行する事業は増えることが想定されるため、ストックとフローの両面から的確に将来負担を捉えていきたい。
施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
道路、橋りょう・トンネルについては、類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が低く、道路の一人当たり延長も低くなっている。理由は、統一的な基準では道路・河川・水路の敷地のうち、取得価額が不明なものについては原則として備忘価格1円とするとあり、その対象資産が比較的多いためと思われる。固定資産台帳は年々更新されていくことで精度が上がっていくため、現時点では類似団体を下回っているものの将来的には比較可能性が高まる見込みであり、他団体との比較検証を行いながら適正な資産管理に努めていきたい。児童館は、有形固定資産減価償却率は類似団体平均とほぼ同じだが、一人当たり面積は類似団体より多い。10館中6館は昭和51~61年に建設しており、昭和に建設された児童館から順次老朽化による施設維持コストが増加していくことが懸念される。少子化により児童数は減少傾向であるものの、地域の中で子どもが安心して遊べる場所が減少していることや、地域との関係の希薄化等の社会変化により、子どもや子育て家庭が抱える課題が多様化・複雑化するなかで、遊びや生活を通した子どもの発達の増進を図っていく児童館の役割は重要性を増している。このようなコスト・ニーズのバランスを考慮し、例えば運営に係るコストを削減するなど出来る限りの工夫をしていきたい。認定こども園・幼稚園・保育所、学校施設、公民館は類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高い。
施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
類似団体平均よりも有形固定資産減価償却率が高いのは、図書館、体育館・プール、福祉施設、保健センター・保健所、消防施設である。特に福祉施設の有形固定資産減価償却率が高い。本市の福祉施設は老人センター(福祉体育館内)、どんぐり学園、病後児保育室「えがお」が挙げられる。その中のどんぐり学園については、双峰小学校と唐竹小学校を統合した二村台小学校を令和3年4月に開校し、跡地となる唐竹小学校を活用して「交流・あそび・まなび・子育て支援拠点」として令和4年4月に開設した共生交流プラザに、児童発達支援センターどんぐりとして移転された。旧どんぐり学園舎は令和5年度に解体のため、有形固定資産減価償却率は減少する見込みである。一般廃棄物処理施設では、大府市・東浦町・阿久比町・豊明市にて構成される東部知多衛生組合が平成30年に新ごみ処理施設を建設した。これにより、類似団体平均と比較すると、有形固定資産減価償却率が低くなっている。また、4市町で共同とすることで、一人当たりの有形固定資産額を抑えることができていると思われる。全ての施設において言えることは、人口減少等により公共施設等の利用需要は変化していくことから、住民ニーズを的確に把握し、長期的な視点をもって更新・統廃合・長寿命化など最適な配置を行うことが求められている。公共施設適正配置計画及び個別施設計画に基づき、公共施設等マネジメントの一層の強化を図る。
財務書類に関する情報①(2021年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等において、令和3年度の資産合計は63,898百万円、負債合計は17,844百万円であり、純資産額は46,054百万円であった。令和2年度と比較して、資産合計は3,157百万円増加し、負債合計は83百万円増加した結果、純資産額は3,074百万円増加した。資産合計の増加は多世代交流館などの完成によるものである。公共施設等の固定資産は、その建設の財源となった地方債の償還などの将来の負担だけでなく、地方債の利払いや運営のための経費が経常的に発生する。また、将来見込まれる人口減少等による利用率の減少や住民の利用需要が変化していくことが想定される。昨今の光熱水費や燃料費等の高騰など経費を押し上げる状況がある中、極力、経常的な経費の抑制に努めるとともに、長期的には、公共施設適正配置計画及び個別施設計画に基づき、施設の長寿命化や計画的な修繕・改修を行うことにより、財政負担の軽減や平準化するように努める。負債合計のうち地方債が多くを占めている。大規模施設の完成はあったものの、地方債の発行収入は前年度比4.5%増とほぼ同水準であり、ここ数年の負債額は横ばいとなっている。引き続き起債事業の適正な取捨選択を行い、地方債残高を適正に管理してゆく。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等において、純経常行政コスト20,810百万円、純行政コスト20,773百万円で、その差額は37百万円となった。経常費用の内、社会保障給付の割合は、令和元年度が23%、令和2年度が16%、令和3年度が22%と推移している。社会保障給付費は、令和2年度に新型コロナウイルスの流行による医療の受診控え等により減少したものの、流行前と同様の割合となり、再び高齢化などにより増加しつつある。引き続き事業の適正化や介護予防の推進等により、経費の抑制に努める。経常費用の内、人件費の割合は、令和3年度が19%と、前年度比6%増となった。人件費における今後の見込みは、計画通りの職員採用を予定していることから変動は少ないと思われる。今後も、計画的な人事管理に努める。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等において、税収等及び国県等補助金を合計した財源額(23,863百万円)が、行政コスト計算書から算出された純行政コスト(20,773百万円)を上回ったことから、本年度差額は3,090百万円となった。令和2年度末純資産残高42,980百万円に本年度純資産変動額3,074百万円を加算すると、本年度末純資産残高は46,054百万円となった。財源額は、前年度比12%減少している。税収は増加しているものの、新型コロナウイルス感染症対策関連の補助金が減少したことに伴い国県等補助金も減少した。今後の財源確保について、国の政策による事業、または県費、団体助成金等の特定財源を活用しての事業採択・編成に引き続き努めることで国県等補助金の確保をしていきたい。併せて、地方税の徴収強化等により税収の増加に努める。財源の確保に工夫をこらしつつ、適正な事業採択により純行政コストを抑えることで、純資産残高の向上を図る。なお、特記すべき事項として、令和2年度は下水道事業が企業会計に移行したことによる影響で、全体及び連結純資産変動計算書の本年度純資産変動額が約100億円増加しているが、令和3年度は例年の増減とほとんど変わりない。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等において、業務活動収支は3,351百万円である。人件費・物件費補助金・社会保障給付費・他会計への繰出金などの業務支出より、税収・国県等補助金・使用料手数料などの業務収入の方が大きいことから、業務活動収支はプラスとなった。業務支出の中では物件費が最も割合が高く、22%を占める。投資活動収支は△2,767百万円である。公共施設等整備費・基金積金支出などの投資活動支出が、国県等補助金基金取崩収入などの投資活動収入よりも多いことから、収支はマイナスとなった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額の内、「資産合計」が、令和3年度は6,389,765万円と、前年度と比べて315,679万円増額となった。住民一人当たりの資産額が類似団体平均値を下回っているのは、インフラ資産の額が他団体より小さいためと見受けられる。理由は、統一的な基準では、道路・河川・水路の敷地のうち、取得原価が不明なものについては原則として備忘価額1円とするとあり、その対象資産が比較的多いためと思われる。なお、固定資産台帳は年々更新されていくことで精度が上がっていくため、現時点で住民一人当たりの資産額は類似団体平均を下回っているものの将来的には比較可能性が高まる見込みであり、他団体との比較検証を行いながら適正な資産管理に努めていきたい。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率は、前年度と比べて1.3%増加した。例年は類似団体平均値を下回っていたが、ほぼ同水準となった。純行政コストが対前年度比で80%に圧縮されたことにより、純資産の大幅な増加につながった。未来に目を向け、連続性や持続可能性を構築するため、引き続き純資産を増加させる創意工夫をし、将来世代が利用可能な資産を蓄積できるように努める。将来世代負担比率は、前年度と比べて0.2%増加した。類似団体平均値と比較すると7.7%下回った。将来世代負担比率の分子である地方債については、引き続き起債事業の適正な取捨選択を行い、世代間の平等な負担が実施されるよう努める。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストは、前年度と比べて7.1%減少した。類似団体平均値と比較すると10.9%下回った。人口規模や面積等により必要となるコストは異なるので、類似団体とそのまま比較することはできないが、特に経常的なコストに着目し、発生の要因を類似団体と比較しながら、より効率性な行財政運営を図っていきたい。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は、前年度と比べて0.2%増加した。類似団体平均値と比較すると23.7%下回った。類似団体平均値を下回っているものの、今後予想される公共施設等の更新・長寿命化に対応するため、適正な範囲内において地方債の発行に努めていきたい。基礎的財政収支は、前年度と比べて907百万円増加した。類似団体平均値と比較すると274.6百万円高い。基礎的財政収支のうち、業務活動収支は前年度よりも1,107百万円増加、投資活動収支はやや増となった。一般財源の支出を抑制できるよう、国県等補助金の特定財源の確保に今後とも工夫を凝らしていきたい。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
類似団体平均値と比較すると、0.4%下回った。平均値と大きな差は生じていないことから、行政サービス提供に対する直接的な負担割合は平均程度と見られる。今後は、公共施設等の老朽化による維持修繕費の増加が見込まれていることから、公共施設適正配置計画及び個別施設計画に基づき、経常費用の適正支出削減に努める。
類似団体【232297_14__001】