収益等の状況について
平成29年度は前年度と比較し、①収益的収支比率④売上高GOP比率⑤EBITDAで数値が低下しているが、これは指定管理期間(平成26年度~平成28年度)の満了により、平成29年度から新たな指定管理者となったため、事業初年度に必要となる費用が発生したこと等による総費用及び営業費用の増加によるものである。①収益的収支比率総費用の増加により平均値及び前年度数値を下回ったが、依然黒字となる100%を超えている。④売上高GOP比率営業費用の増加により前年度数値を大きく下回ったが、平均値と同程度の水準となっている。⑤EBITDA総費用の増加により平均値及び前年度数値を大きく下回ったが、依然黒字となっている。
資産等の状況について
本市駐車場整備事業は、地方公営企業法を適用していないため、一部指標について「該当数値なし」としている。⑧設備投資見込額今後10年間においては、平成30年度に昇降機の改修工事を実施する他は定期的な点検・修繕によるメンテナンスを実施するのみの予定であり、経常収益に対して適切な範囲内での維持管理費による運営が見込まれている。
利用の状況について
利用台数は年々減少傾向にある。⑪稼働率類似施設平均値を大きく下回っている状況が続いているが、これは収容台数210台中、120台分が定期利用者枠となっており、月極で契約している方の利用状況が一部把握できず、反映されていないためである(利用台数は入出庫した台数のみをカウントしている)。しかし、それを勘案しても稼働率は年々減少傾向にあるが、主な要因としては、近隣に民間の同業他社による時間貸駐車場が増加したことに伴い利用者が分散したことが挙げられる。
全体総括
平成29年度は指定管理者の変更等により、総費用及び営業費用が増加し、全体的に数値が低下することとなったが、総収益は微増するとともに、引き続き他会計補助金に頼ることなく黒字を維持している。収支状況は黒字が続いているものの、同地域において民間事業者による時間貸駐車場が増え、市民ニーズの一部が充足されたことにより、利用台数は減少傾向にある。しかし、近接する市民会館は駐車場台数が乏しく、催事の際には本駐車場の活用が必要不可欠である。このような状況を踏まえ、平成32年度までに経営戦略を策定し、今後も健全運営を継続するべく事業の効率化を進めていく必要がある。