収益等の状況について
・収益的収支比率は、274.3%で単年度は黒字なっている。・収益的収支比率は、類似施設平均値を上回っている。その他収益関連項目も全国平均、類似施設平均値を上回る又は差が少ない数値を示しているため収益状況は健全であると判断する。・本市では、駐車場会計の収益を最大限に一般会計に繰出しており、総費用に含むため総費用は高い傾向にある。・本施設は、JR藤枝駅を核とした中心市街地活性化基本計画区域内にあるため、中心市街地活性化事業による再開発事業の動向を注視しながら運営を行う。
資産等の状況について
・供用開始から42年が経過しており、施設や設備に経年劣化がみられる。・施設の延命化や定期的な機器の点検を行い、修繕箇所や施設投資をすべき点を精査し計画的な設備投資を行っている。・周辺地域は、JR藤枝駅を核とした中心市街地活性化基本計画の推進が図られ、これらの構想に沿った市営駐車場の位置づけが必要となる。
利用の状況について
・駐車場利用形態は、時間貸しと定期貸しの利用である。・稼働率は、全国平均、類似施設平均値を下回っている。また、平成28年度から稼働率が下がっている。・平成28年度から稼働率が下がった理由としては、市営藤枝駅北口駐車場や近隣に民間の駐車場が設置されたためと推測される。・中心市街地の再開発事業により新たな居住地、新たな事業地の開発が見込まれることから、需要のバランスを注視し運営を行う。
全体総括
・収益等の状況、資産等の状況、利用の状況を分析すると健全な経営状況であると判断する。・資産等の状況は、施設が供用開始から42年が経過しており、施設の老朽化や機器の更新が必要となってくるが、施設の延命化や機器の定期的な点検を行い、修繕箇所、施設投資するべき点を精査し費用の抑制に努める。・新設された市営藤枝駅北口駐車場と併せ商店街や駅周辺の集客施設、JR藤枝駅利用者等に広くPRを行い、稼働率の向上に努める。・中心市街地の再開発事業を鑑みながら、必要な役割及び最適な機能を発揮できるよう検討する。・令和2年度の設備投資は、工事費として57万円を計上し、利用しやすい駐車場運営に努める。