経営の健全性・効率性について
当町の下水道事業は平成18年度からの供用開始のため他の団体に比べ年数経過しておらず、整備普及もこれから更に進めていく状況であります。当町の下水道整備区域面積は他団体より狭いものの、地形的に高低差が多く、狭隘な道路などにより建設改良費が割高のため資本費が著しく高額になっています。また、大規模な工事が実施できず、進捗度合いも緩やかなものとなっております。しかしながら、今後はアクションプランや経営戦略に基づいた新たな事業計画により面整備を展開し多くの世帯で下水道が利用できるよう進め、併せて未接続の世帯に対して個別訪問による勧奨やHPなどによる周知を行い普及に努めていきます。併せて、接続に結びつくような施策についても検討していきます。
老朽化の状況について
当町の主な施設は中継ポンプ場と管渠で、管渠については平成5年から、中継ポンプ場は平成14年からの事業着工であるため、耐用年数を経過しているものはなく、現時点においては老朽化等による修繕や改修の事象はありません。今後は効率的な事業運営を図るために、ストックマネジメント計画を策定し、機器・管渠等の長寿命化と効率的な更新が図られるよう対応していきます。
全体総括
当町の下水道事業は、供用を開始してまだ年数も浅いことから、企業債残高対事業規模比率等は類似団体平均値と離れていますが、今後も面整備を進め水洗化の推進を図ります。また、未接続となっている家庭に対しても個別訪問やHPによる周知をするなどの普及活動を行い水洗化率向上を図っていきます。なお、使用料の見直しについては上水道料金と併せ、おおむね3年毎に審議会により近隣自治体の体系等を参考に検討を図っております。施設の老朽化に対しては事業計画の策定に併せストックマネジメント計画及び経営の健全性の向上や経営の計画性・透明性の向上を図るため、地方公営企業会計の適用についても検討してまいります。なお、指標のうち前年と数値が変動している要因は分流式下水道整備に要する経費の考え方等によるものです。