地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター：地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター

地域において担っている役割

・三つの重点医療（血管病医療、高齢者がん医療、認知症医療）を中心に、高齢者に特有な疾患に対応した専門医療を提供しています。・二次救急医療機関として、救急患者を積極的に受け入れています。・法人が蓄積してきた高齢者医療・研究の実績等を活用して、医療・介護を支える専門人材を育成しています。

経営の健全性・効率性について

・①～②は類似病院平均値に比べて低い水準となっており、新入院患者の確保や新たな施設基準の取得等により、医業収入の確保に努める必要があります。また、⑤～⑥は類似病院平均値を下回っており、在院日数短縮に向けた入退院支援の強化等によって、診療単価の向上を図る必要があります。④は類似病院平均値に比べて高い水準を、⑧は低い水準をそれぞれ維持しており、病床利用率の向上や、材料費及び医薬品費用の抑制に努めます。また、⑦は類似病院平均値を上回っており、⑧は類似病院平均値を下回っているものの上昇傾向にあることから、コスト管理の強化に取り組む必要があります。

老朽化の状況について

・平成25年に新施設に移転しており、「①法人の有形固定資産減価償却率」は、類似病院平均値に比べて低い水準で推移しています。・医療機器に関して、「②器械備品減価償却率」は増加傾向にあり、類似病院平均値を上回っていますが、使用期間や稼働状況を確認しながら計画的な更新に取り組んでいます。・「③1床あたり有形固定資産」は類似病院平均値を下回っています。

全体総括

・当センターは、東京都が定める中期目標と、センターが中期目標に基づき定める中期計画に則り、都における高齢者医療・研究の拠点として、三つの重点医療をはじめ、高齢者の生活機能の維持・回復のための医療の提供等に取り組み、高齢者の健康長寿や生活の質の向上に貢献しています。また、令和元年度に発生した新型コロナウイルス感染症については、地域の医療機関と連携体制を構築するとともに、院内感染対策に取り組み、感染拡大防止に努めました。今後も、その役割を十分に果たすため、地方独立行政法人としての特性を生かしながら、経営分析の結果を活用した業務の効率化や収支の改善に取り組むとともに、人材の確保・育成に努め、組織全体で経営基盤の更なる強化に取り組んで行きます。