中之条町：末端給水事業

経営の健全性・効率性について

①経常収益比率は１２６．１５％となっており、経常収益の殆どが給水収益であり安定している。②累積欠損金比率は０％で欠損金が無い。③流動比率は４１３．２２％と類似団体の平均値とほぼ同等で短期的な債務については支払い能力がある。平成２６年度については、会計基準見直しの影響で流動負債に計上するべき金額が増加したことによるもので、その後の増減は少ない。④企業債残高対給水収益比率は類似団体と比べて低い。企業債残高が少なく、企業債に頼らない設備投資を行っている。⑤料金回収率は１２４．９７％と給水に係る費用を給水収益で賄えている。⑥給水原価は類似団体と比較すると６２円程度安く、費用の抑制など効率的な経営に努めている⑦施設利用率は４０．７３％で、類似団体と比較すると利用率が低い。施設の見直しが課題である。⑧有収率は前年度と比較すると７８．０２％に下がり、類似団体の平均を下回った。寒波による凍結破損などの影響が考えられる。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率は５１．２０％で、類似団体と同様に老朽化が進んでいる。②管路経年化率は１．５３％と低く、耐用年数を超えている管路の割合は低い。③管路更新率は０．２６％である。今後も計画的に更新を行いたい。

全体総括

経常収支比率、料金回収率とも類似団体を上回っているが、今後も料金水準を維持するには、施設規模の適正化を図り施設利用率を上げる必要がある。管路経年化率は低いが、更新需要を平準化し安定的に実施するための計画が必要である。管路更新にあたっては経営の健全性を維持しつつ投資計画を検討したい。