経営の健全性・効率性について
①単年度の使用料収入と地方債償還金がほぼ同額の状況が続いており、繰入金、町債、国庫支出金により維持管理費や施設投資等に係る費用を確保している。④平均値を下回っているため投資規模の検討が必要である。⑤平均値を上回っており、今後も回収率の向上に努める。⑥維持管理費の削減などの経営改善が必要。⑦平均値を下回っており、点在する施設の統廃合等の検討を進めている。⑧有収率は安定しているが、延長302.5㎞に及ぶ管路の老朽化に更新が追いつかず、有収率の低下が心配される。
老朽化の状況について
管路更新率は平均値を上回っているものの、延長302.5㎞に及ぶ管路を有していることから、依然として老朽化率は高い状況にある。今後も計画的な管路更新と長寿命化に向けた取り組みが必要である。
全体総括
収益的収支比率、料金回収率、有収率は平均値を上回っており、健全な経営状況であるといえるが、給水原価や施設利用率に取り組む必要がある。また、施設設備や給配水管の老朽化、人口減少に伴う水道料金収入の減少などへの対応について、中長期的な視点と計画をもって取り組んでいく必要がある。しかし、地方債償還金等の減少は見込まれず、現在の財政状況では短期間で整備を進めるのは困難であり、計画的に整備を進めていく一方で、経費削減等に努めていかなければならない。