経営の健全性・効率性について
経営の健全性・効率性を示す各指標は、概ね良好な状況となっていると捉えているが、汚水処理に係る費用については包括的民間委託の導入を検討するなど、更なる経費削減のための方策を実施するとともに、とりわけ全国平均より低調となっている水洗化率を向上させるため、未接続者・世帯の実態や状況の分析を深め、最良な接続勧奨手法を見出したうえで対策を講じ接続につなげていくことで、下水道財政の根幹をなす使用料収入の増加を図っていくこととしたい。
老朽化の状況について
供用開始後最長15年と築浅な下水道施設であるため、現状としては老朽化に伴う施設の不具合は特段生じていない状況である。しかしながら、今後確実に進行する老朽化対策のため、管渠及び処理場の長寿命化計画を策定(処理場は策定済み)・更新していくとともに、きめ細かなメンテナンスを継続して実施することで、可能な限り施設や設備の劣化を抑え、維持管理費用の将来負担の軽減を図っていくこととしたい。
全体総括
各指標について、良好値はその継続、不良値はその改善に向けた方策の検討、並びに長期的な視点(概ね50年後)に立った下水道施設の改修等に係る経営計画に基づきながら事業を展開していくことで、健全な経営を持続させ、住民生活と公衆衛生の向上につなげられるよう引き続き努めていくこととしたい。