大館市:公共下水道

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2020年度)

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は前年度より少し改善していますが、類似団体に比べると悪い数値となっています。これは、下水道整備が進み固定資産の減価償却費が増加したためです。経費回収率は100%となりましたが、これは統計上の計算によるものであり、実際は使用料でまかなえている状況にはありません。経常収支比率に表れているように決算は赤字となっており、毎年累積欠損金が増加している状況です。これは、本事業が依然未普及地域を多く抱える建設途上であり、多額の整備費用に対して下水道使用料収入が伴っていないためで、当面、大幅な改善は見込めない状況です。今後、令和7年度ないし8年度までに人口集中地区の整備による収益の増加を見込んでおり、さらに水洗化率の向上につとめ経営の健全化に取り組んでいきます。

老朽化の状況について

本市の公共下水道事業は平成4年度の供用開始から28年を経過していますが、下水道事業資産の大部分を占める管渠(構築物)の法定耐用年数は50年とされていることから、今後直ちに大規模更新(修繕)工事が発生することはありません。また、法定耐用年数を経過した管渠が存在しないことから、管渠老朽化率は算定されておりませんが、一部、劣化の著しい管渠についての維持修繕等が発生しております。管渠以外の有形固定資産については、修繕計画に基づき定期的な維持管理を行うことで、費用の平準化を図っています。

全体総括

本市の公共下水道事業は依然投資段階にあることから、元利償還金などの資本費が高く、使用料収入が低い状況にあり、経営の健全性・効率性を示す各指標が類似団体の平均値に比べて悪い状況にあります。今後、令和7年度ないし8年度まで整備事業を拡大して未普及地域の解消を進めることとしており、その間、経常収支比率、累積欠損金比率等は使用料の増収によって改善していく見込みとなっています。企業債残高も平成30年度をピークに少しずつ減少に転じる見込みとなっています。さらに、未普及地域の早期解消と建設事業費の削減に向けた取り組みを検討し、健全性の確保に努めます。

類似団体【Bd2】

奥州市 東松島市 大館市 須賀川市 笠間市 新発田市 野々市市 南アルプス市 甲斐市 千曲市 安曇野市 羽島市 美濃加茂市 可児市 掛川市 碧南市 常滑市 田原市 伊勢市 松阪市 名張市 彦根市 長浜市 甲賀市 泉佐野市 橋本市 三原市 中間市 宇美町 霧島市