西和賀町:町立西和賀さわうち病院

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簡易水道事業 末端給水事業 特定環境保全公共下水道 農業集落排水 特定地域生活排水処理 町立西和賀さわうち病院


収録データの年度

2023年度 2022年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度

経営比較分析表(2020年度)

地域において担っている役割

本町は、同じ圏域の基幹病院まで車で60~90分の遠隔地にあり、地域で唯一の病院である当院が一般診療をはじめ、救急医療や人工透析など、住民が地域で暮らしていくうえで必要不可欠な医療機能を備えている。また町立の国保病院として、人間ドックや各種健診のほか新型コロナウイルス感染症対策など、病気予防から健康づくりの取組にも積極的に関わっている。
201220132014201520162017201820192020202186%87%88%89%90%91%92%93%94%95%96%97%98%経常収支比率
201220132014201520162017201820192020202156%58%60%62%64%66%68%70%72%74%76%医業収支比率
201220132014201520162017201820192020202130%40%50%60%70%80%90%100%110%120%130%累積欠損金比率
201220132014201520162017201820192020202130%35%40%45%50%55%60%65%70%病床利用率
20122013201420152016201720182019202020212,200円2,400円2,600円2,800円3,000円3,200円3,400円入院患者1人1日当たり収益
2012201320142015201620172018201920202021720円740円760円780円800円820円840円860円外来患者1人1日当たり収益
201220132014201520162017201820192020202176%78%80%82%84%86%88%90%92%94%96%98%職員給与費対医業収益比率
201220132014201520162017201820192020202111%12%13%14%15%16%17%18%19%20%21%22%23%24%材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

令和2年度より地域包括ケア病床を導入したことにより医業収益を増加させることに成功し、医業収支比率を大きく改善し全国平均を上回ることが出来たほか、職員給与費対医業収益比率及び材料費医業収益比率でも前年度を下回ることができ、健全性、効率性において改善したと捉えている。人口減少等により患者数の減少は避けられない問題であるが、その分、収益確保をするため診療単価を上げる取組みをしていく継続していく必要がある。
201220132014201520162017201820192020202115%20%25%30%35%40%有形固定資産減価償却率
201220132014201520162017201820192020202120%30%40%50%60%70%80%90%器械備品減価償却率
20122013201420152016201720182019202020211,000,000円1,500,000円2,000,000円2,500,000円3,000,000円3,500,000円4,000,000円4,500,000円5,000,000円5,500,000円6,000,000円6,500,000円7,000,000円7,500,000円1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

当院は平成26年に新築された比較的新しい病院であることから、有形固定資産減価償却率は類似病院平均を下回っている。一方、器械備品減価償却率については、新築後初めて全国平均を上回ったが、これは新築時に整備し償却を終了している備品が多く存在しているためであり、今後は計画的な医療機器の更新が必要となる。

全体総括

当院は本町唯一の病院として町民の期待も大きく、地域住民の安心と健康づくりのために中心的な役割を担っていく。また、県内一高齢化が進んでいる本町では、町内の民間医療機関はもとより、介護福祉施設とも密接に連携しながら、医療スタッフや医療機器、40床の病床など持てるすべての医療資源をフル活用して、地域住民の生活を支えていく必要がある。そのためには、経営基盤を安定させることが大前提であり、今後も病院事業独自の収益確保に取り組んでいくことが重要である。