一関市:一関市国保藤沢病院

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地方公営企業の一覧


収集されたデータの年度

2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度

経営比較分析表(2020年度)

地域において担っている役割

少子高齢化と人口減少が急激に進む山間へき地に立地し、地域に唯一の入院機能を有する医科医療機関として住み慣れた地域で暮らし続けることを支える医療を提供する役割を担っており、24時間の初期救急対応、入院から在宅医療、併設の老人保健施設や特別養護老人ホーム、訪問看護ステーションなど7つの介護事業の中核として、地域包括医療・ケアを推進、実践している。

経営の健全性・効率性について

令和2年度は新型コロナウイルスによる受診行動の変容とインフルエンザ陽性者が皆無であったことから、医業収益が1.5%の減(13,087千円減)となった。患者数は、入院で3.4%減、外来で3.0%減であり、特に初診と時間外患者が減少している。医業費用は給与費を除く費用が6.8%減であるが、給与費が5.7%増で、医業費用としては0.4%の増(4,139千円増)であった。収益が減少し費用が増加したことから、平成25年度以来の経常損失22,402千円(前年比30,729千円減)となった。これにより経営指標の経常収支比率が100%を割り、類似病院平均値を下回った。なお、純損益では、26,153千円の利益で、これには病床削減支援給付金18,240千円が含まれており、地域社会の縮小に合わせて54床から44床にダウンサイズしている。

老朽化の状況について

病院建物が建築から28年を経過していることから有形固定資産減価償却率が類似病院を上回って老朽化が進んでいる。機械備品の減価償却は平成24年度の磁気共鳴診断装置(MRI)、平成27年度の64列CT、平成29年度の医療情報システムの償却期間が重なっていることが影響しているが、医療の質は向上し資産の有効活用によって収益に結びついている。今後は、建設から30年を経ようとしていることから、建物老朽化に対する具体的な長寿命化計画を立案する必要がある。指標における1床あたり有形固定資産の令和2年度の上昇は、54床から44床に減じたことによるものである。

全体総括

単年度収支では、経常損失となり運営の厳しさが増しているが、当院の役割である地域包括医療・ケアを実践して、累積欠損や不良債務の発生もなく良好な財務状態を維持している。しかし、地域の人口減少に加えて、新型コロナウイルス流行による受診行動の変容により、より一層経営環境が厳しくなっている。今後、令和2年度末にダウンサイズした病床44床での運営を行っていくが、経営規模の縮小と収支バランスの均衡という難しい課題に取り組んで行く必要がある。

類似団体【7】

稚内こまどり病院 国保病院 国保月形町立病院 上富良野町立病院 町立病院 国保町立和寒病院 下川病院 遠別町立国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 むかわ町鵡川厚生病院 門別国保病院 国保病院 新ひだか町立三石国民健康保険病院 標津町国民健康保険標津病院 広尾町国民健康保険病院 利尻島国保中央病院 浪岡病院 外ケ浜中央病院 町立大鰐病院 国保大間病院 大東病院 一関市国保藤沢病院 奥州市国民健康保険まごころ病院 国保沢内病院 国保種市病院 石巻市立牡鹿病院 気仙沼市立本吉病院 大崎市民病院岩出山分院 蔵王町国民健康保険蔵王病院 町立病院 宮下病院 ふたば医療センター たむら市民病院 笠間市立病院 市民医療センタ- 君津中央病院大佐和分院 奥多摩病院 ゆきぐに大和病院 牧丘病院 上田市立産婦人科病院 県北西部地域医療センター国保白鳥病院 信楽中央病院 国保京丹波町病院 京都市立京北病院 災害医療センター 浜坂病院 アイセンター病院 公立村岡病院 飯南町立飯南病院 津和野共存病院 隠岐島前病院 国立病院機構岡山市立金川病院 公立下蒲刈病院 那賀町立上那賀病院 海南病院 国保梼原病院 国保大月病院 みどりの杜病院 宇城市民病院 国民健康保険 天草市立 新和病院 宮崎市立田野病院 日向市立東郷病院 椎葉村国民健康保険病院 西郷病院 市立坊津病院 町立病院 久米島病院