士別市:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

本市は、平成22年度に簡易水道地区と会計統合したことで給水面積が広く、維持管理が必要な施設が比較的多いことから、給水原価は平均値より高い状況となっています。経常収支比率は例年100%を下回っており、給水収益や一般会計繰入金などで維持管理経費を賄えていないといえます。令和元年度においては量水器の取替件数が増えたことと配水管の撤去工事を行ったことで前年度と比べて比率が下がっています。また、平成27年度決算から発生した累積欠損金は年々増加しており、累積欠損金比率は平均値を大きく上回っています。料金回収率は、平成30年度に約22年ぶりとなる料金改定を実施したことで改善したものの、平均値に比べると低い水準となっています。経営の健全性・効率性を示す指標は平均値と比べ悪い状況で、経営改善が喫緊の課題となっており、徹底したコストの削減に加え、料金の見直しにより料金回収率の改善を図る必要があります。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率と管路経年化率は平均値を下回っているものの、給水面積が広いため管路の総延長が332.62㎞と長く、耐用年数を超えている管路延長は約40㎞となっています。今後は、適切な維持管理による施設の長寿命化を図るなかで漏水頻度などを勘案し施設の更新を行う計画としており、管路経年化率は増加傾向となる見込みです。

全体総括

本市の経営状況は、比較的に給水原価が高く料金回収率が低いことなどが要因で、恒常的に赤字が発生する状況となっており、今後も人口の減少にともない料金収入の減少が見込まれ、厳しい経営状況になることが想定されます。安全で安心な水道水を提供し続けるためには経営改善が急務であり、「水道事業経営戦略」に基づき、有収水量の減少を見据えたスペックダウンやダウンサイジングなど施設規模の適正化の検討を進め、効率的かつ効果的な事業運営の確立に向けた取組みを着実に進めなければなりません。

類似団体【A7】

芦別市 士別市 森町 八雲町 倶知安町 岩内町 栗山町 日高町 芽室町 別海町 西空知広域水道企業団 平内町 藤崎町 板柳町 鶴田町 中泊町 野辺地町 六ヶ所村 雫石町 山田町 洋野町 蔵王町 村田町 山元町 松島町 南三陸町 三種町 美郷町 川西町 白鷹町 遊佐町 桑折町 川俣町 鏡石町 南会津町 猪苗代町 会津坂下町 棚倉町 石川町 三春町 双葉地方水道企業団 美浦村 茂木町 榛東村 甘楽町 中之条町 越生町 鳩山町 ときがわ町 美里町 神川町 多古町 東庄町 聖籠町 田上町 珠洲市 宝達志水町 南越前町 富士川町 富士見町 南箕輪村 松川町 高森町 小布施町 山ノ内町 飯綱町 揖斐川町 川辺町 八百津町 東伊豆町 朝日町 多気町 南伊勢町 紀宝町 竜王町 京丹波町 市川町 神河町 上郡町 新温泉町 湯浅町 那智勝浦町 岩美町 北栄町 大山町 南部町 伯耆町 奥出雲町 隠岐の島町 高梁市 新見市 早島町 里庄町 矢掛町 鏡野町 勝央町 吉備中央町 周防大島町 松茂町 板野町 上板町 東みよし町 内子町 室戸市 土佐清水市 香美市 佐川町 黒潮町 鞍手町 桂川町 大木町 広川町 築上町 川棚町 波佐見町 佐々町 芦北町 あさぎり町 豊後高田市 国東市 新富町 川南町 阿久根市 西之表市 垂水市 大崎町 肝付町 本部町 恩納村 金武町 嘉手納町