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地域において担っている役割東紀州区域地域医療構想における基幹病院である尾鷲総合病院は、三重県南部に位置する東紀州地域の中核病院として、また紀北地区唯一の公立病院として、・二次救急医療機関として365日24時間体制による紀北地区の救急患者の受入れ・採算を取ることが難しく、紀北地区で民間病院が行っていない周産期医療等の提供・リニアック・CT・MRI等を活用した高度医療の提供・災害拠点病院としての受入体制の構築などを行っており、地域医療の中心として住民の健康を支えています。 |
経常収支比率医業収支比率修正医業収支比率累積欠損金比率病床利用率入院患者1人1日当たり収益外来患者1人1日当たり収益職員給与費対医業収益比率材料費対医業収益比率 |
経営の健全性・効率性について経常収支比率は、3年連続経常黒字を確保し、またR2・R3はコロナウイルス感染症患者受入指定病院として、国のコロナ対策補助金があったため前年度より13.7ポイント上昇しました。ただし補助を除くと大幅な経常赤字であったため、経営の健全性は低下しました。病院の本業を示す医業収支比率は、R2からDPC制度に参加したことにより、入院患者1人1日当たりの単価は2年連続で上昇しましたが、全国的な傾向と同様にコロナウイルス感染症の影響により、入院・外来ともに患者数が大幅に減少したため、医業収支比率は3.7ポイント下降し、医業赤字となりました。 |
有形固定資産減価償却率器械備品減価償却率1床当たり有形固定資産 |
老朽化の状況について尾鷲総合病院の資産のうち、S44年に完成した外来棟は52年以上が経過し、またH8年度に完成した入院棟は25年以上が経過しているため、年々資産価値が減少しています。有形固定資産減価償却率は、類似病院平均値を約15ポイント上回るなど、全体的に老朽化が進んでいます。器械備品減価償却率については、R3に放射線治療装置及び電子カルテを更新したことにより、前年度より23.9ポイント下降し、類似病院平均値より約18ポイント下回っています。1床当たり有形固定資産は、過去5年間はほぼ同額となっていますが、類似病院平均値が年々上昇しているため、他病院より投資額は抑えられています。 |
全体総括R2年3月に見直しを行った尾鷲総合病院新改革プランに基づき、R1に療養病棟を地域包括ケア病棟に転棟、R2にDPC制度に参加したことにより、入院患者1人1日当たりの診療単価が上昇する等、収益の確保に努めましたが、コロナウイルス感染症の影響が続いたことから入院・外来ともに大幅に患者数が減少したため、医業収益についても2年連続で減少しました。R4以降もコロナの影響が続いていますが、補助を除いても経常黒字となるための取組みを進め、経営の安定化を目指します。現有資産については、全体的に老朽化が進んでいることから、現在策定中の経営強化プランに基づき、今後、計画的に更新していく必要があります。 |
出典:
経営比較分析表
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