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青森県南部町:公共下水道の経営状況(2020年度)

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経営比較分析表(2020年度)

収益的収支比率

企業債残高対事業規模比率

経費回収率

汚水処理原価

施設利用率

水洗化率

経営の健全性・効率性について

一部供用開始から10年ほどであり建設事業継続中であることにより、地方債及び他会計繰入金の依存度が高い。収益的収支比率については、営業収益は増加しているが、地方債償還金が前年度から増加していることにより令和2年度は減少し、今後も地方債償還金の増加による減少がさらに予想される。経費回収率については、下水道使用料の増加と処理場修繕料の減少により令和2年度は増加したが、今後は設備の老朽化に伴い修繕料の増加による減少が予想される。また、水洗化率については、高齢者世帯が多いことによる経済的理由等により、下水道の新規加入者が少なく平均値から大きくかけ離れている。今後は、更なる下水道加入促進、適正な維持管理運営による汚水処理原価の逓減、経費回収率及び施設利用率の向上を目標に長期的に収支の均衡を図っていくことが求められる。

管渠改善率

老朽化の状況について

管渠改善率については、現在低い水準である。耐用年数を超える管渠はまだ数十年後先であり、比較的新しいため定期点検等により更新が必要な管渠は特に見当たらない。しかし、処理場機械電気設備及びマンホールポンプについては、水処理の過程において一部不具合が生じており、更新時期が迫ってきている。今後は、耐用年数を超え老朽化していく施設が増加すると予想されるため、ストックマネジメント計画による効率的な調査点検、適正な維持管理運営が必要である。

全体総括

一部供用開始から10年ほどであり建設事業継続中であるため、総収益が少なく地方債及び他会計繰入金の依存度がさらに高くなることが予想される。今後は、下水道への加入促進による接続率の向上、ストックマネジメント計画による効率的な調査点検、適正な維持管理運営により、平均値に近づけていけるよう努めることが必要である。

出典: 経営比較分析表,

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