経営の健全性・効率性について
南城市における公共下水道事業は、佐敷地区となっており、令和元年度までの整備計画となっております。①総収益について料金収入は、接続率の増加に伴い毎年度増加傾向であるが、他会計繰入金についても増加傾向となっている。収益的収支の総費用については、前年度と比べ減少しているが、地方債償還金が年々増加している。平成30年度の総収益に占める割合は料金収入約29.6%、他会計繰入金約68.3%、その他2.1%と依然他会計繰入金の依存度が高い状況である。④施設改築に伴う公債費負担が高額となっており、料金収入のみでは、一般会計負担分を除いても補うことができない。また、企業債残高については、未整備地区の整備があり若干増加傾向にある。⑤料金収入は、接続率の増に伴い増加傾向であるが、汚水処理費についても、前年度と比べ増加している。⑥汚水処理費については、前年度と比べ増加し、有収水量についても、接続率の増により増加しているが汚水処理原価については、前年度と同額となっている。⑧水洗化率についても職員、続推進員の戸別訪問や効果促進事業により接続率が増加しているので、引き続き接続推進の強化に努める。
老朽化の状況について
現在、老朽化している地区において下水道長寿命化計画実施設計し管路の改築工事を行っている。将来、老朽化が進み、施設維持管理のコストが増大することから今後も経営改善に努める。
全体総括
平成31年4月より公営企業へ移行し今後、経営戦略を策定し経営の健全化に取り組む。料金収入を増やすため、下水道接続推進の強化、下水道料金改定の検討をする必要がある。歳出においては、維持管理費などのコスト縮減を検討し他会計繰入金の依存度を下げる必要がある。しかし、料金改定については、市民の意見や議会での議決を得る必要があるために他市町村と比較しながら慎重に取り組んでいきたい。また、管渠整備など必要な事業については継続して行い、今後も経営分析を行いながら可能な取り組みを実施していきたい。