経営の健全性・効率性について
南城市における公共下水道事業は、佐敷地区となっております。整備率が86%で平成31年度までの整備計画となっております。①総収益について料金収入は、毎年度増加しているが、他会計繰入金についても増加傾向となっている。収益的収支の総費用については、前年度と比べ減少しているが、地方債償還金が年々増加している。平成29年度の総収益に占める割合は料金収入約32.1%、他会計繰入金約67.4%、その他0.5%と依然他会計繰入金の依存度が高い状況である。④施設改築に伴う公債費負担が高額となっており、料金収入のみでは、一般会計負担分を除いても補うことができない。また、企業債残高については、前年度に比べ減少している。⑤料金収入は、接続率の増に伴い増加傾向にあり、汚水処理費については、前年度と比べ減少している。⑥汚水処理費については、前年度と比べ減少し、有収水量については、接続率の増により増加しているので前年度に比べ汚水処理原価が低くなっている。⑧接続推進員の戸別訪問や効果促進事業により接続率が増加傾向にある。
老朽化の状況について
現在、老朽化している地区において下水道長寿命化計画実施設計を行っている。将来、老朽化が進み、施設維持管理のコストが増大することから今後も経営改善に努める。
全体総括
料金収入を増やすためには、下水道接続推進の強化、下水道料金改定の検討する必要がある。歳出においては、維持管理費などのコスト縮減を検討し他会計繰入金の依存度を下げる必要がある。しかし、料金改定については、市民の意見や議会での議決を得る必要があるために他市町村と比較しながら慎重に取り組んでいきたい。また、管渠整備など必要な事業については継続し行い、今後も経営分析を行いながら可能な取り組みを実施していきたい。平成31年度地方公営企業会計移行に向けて取り組んでいる。