肝付町:町立病院

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収録データの年度

2023年度 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度

経営比較分析表(2019年度)

地域において担っている役割

当院は肝付町の山間へき地に立地する内之浦地域唯一の有床医療機関である。内之浦地域の高齢化率は令和2年3月末現在で53.5%と非常に高い状況で、過疎化が進み、公共交通機関も乏しく、自家用車を保有しない住民も多数存在していることから、平成22年度から無料送迎を開始した。また、常勤医師並びに近隣他医療機関からの医師派遣協力の下、様々な症例への対応は勿論のこと、救急病院の指定による夜間、休日の患者受け入れも担っており、内之浦地域住民にとって必要不可欠な存在である。
201220132014201520162017201820192020202188%90%92%94%96%98%100%102%104%106%経常収支比率
201220132014201520162017201820192020202150%55%60%65%70%75%80%85%90%医業収支比率
201220132014201520162017201820192020202120%25%30%35%40%45%50%55%60%65%70%75%累積欠損金比率
201220132014201520162017201820192020202135%40%45%50%55%60%65%70%75%80%85%90%95%100%病床利用率
20122013201420152016201720182019202020211,850円1,900円1,950円2,000円2,050円2,100円2,150円2,200円2,250円入院患者1人1日当たり収益
2012201320142015201620172018201920202021520円540円560円580円600円620円640円660円外来患者1人1日当たり収益
201220132014201520162017201820192020202155%60%65%70%75%80%85%90%95%100%105%110%職員給与費対医業収益比率
201220132014201520162017201820192020202113%13.5%14%14.5%15%15.5%16%16.5%材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

R01年度はH30年度に比べ経常収益及び医業収益が減少し①経常収支比率、②医業収支比率は低下。累積欠損金は増加し③累積欠損金比率は上昇した。要因は④病床利用率、⑤入院患者1人1日当たり収益の減(新型コロナウイルスの影響、手術件数、入院リハビリ患者の減)及び⑦職員給与費対医業収益比率の増(非正規職員(看護師)2名の正規化並びに薬剤師1名の正規採用)。⑥外来患者1人1日当たり収益の増はリハビリ患者の単価が上がったことが考えられる。⑧材料費対医業収益比率は平均値を下回っている。
201220132014201520162017201820192020202152%54%56%58%60%62%64%66%有形固定資産減価償却率
201220132014201520162017201820192020202155%60%65%70%75%80%器械備品減価償却率
20122013201420152016201720182019202020212,050,000円2,100,000円2,150,000円2,200,000円2,250,000円2,300,000円2,350,000円2,400,000円2,450,000円2,500,000円1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率については、施設の建設から37年が経過しており、増改築や修繕を重ねていることから老朽化は否めないが、②機械備品減価償却率は、適正な投資ができているものと考えられる。今後も継続して計画的な更新を実施していく。

全体総括

地域人口の自然減等、地域の実情や施設基準をクリアする難しさもあり、改革プランに基づく施策が十分実施できていない。キャッシュ・フローについてもマイナスとなったことから、喫緊の課題である常勤医師確保に努め、改革プランに即した経営を行えるよう努めていく。