経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率前年度と比較すると約3.8ポイント上回ったが、総収益については依然として一般会計からの繰入金に依存している。増設は行わず、引き続き町管理型浄化槽の維持管理に努める必要がある。⑤経費回収率経費回収率は、前年度と比較すると約12.0ポイント減少し、類似団体と比較すると約1.8ポイント下回った。引続き、今後も農集施設への接続加入世帯を維持し、適正な使用料収入を確保する必要がある。⑥汚水処理原価数値としては、前年度より約60.3ポイント上回り、類似団体平均値をやや下回った。今後も、老朽化に伴う修繕費等の増加や人口減少に伴う有収水量の減少等の要因により、当該値が今後も増加する可能性もあるため、引き続き合理化に努める必要がある。⑦施設利用率施設利用率は、前年度と比較すると約2.4ポイント減少し、類似団体と比較すると約12.6ポイント上回った。今後は流入汚水量の推移に合わせて、適切な施設規模の維持に努める。⑧水洗化率前年度と比較すると約1.1ポイント上回り、類似団体と比較すると約0.3ポイント増加した。今後も水質保全の観点から、使用料収入を図り、水洗化率向上に取り組んでいく。

老朽化の状況について

③管渠改善率農業集落排水施設の機能強化を図るため、平成25年度に補助金を利用し、排水路管路工事及び電気設備等の改修を実施した。平成30年度実施の機能診断及び令和元年度策定の最適整備構想をもとに、今後は施設の老朽化対策を計画的に実施する予定である。

全体総括

収益的収支比率は改善されたものの、依然として使用料収入が乏しく汚水処理経費全てを賄うことができないため、一般会計からの繰入金への依存が高い状況にある。今後の新規加入者もあまり見込めないため、投資の効率化や維持管理費の削減、水洗化率の向上に取り組む必要がある。