経常収支比率
収益的収支比率
累積欠損金比率
流動比率
経費回収率
汚水処理原価
施設利用率
水洗化率
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経営の健全性・効率性について宮若市は平成13年に下水道事業を始め、平成18年から市内の一部で下水道が使用できるようになった。現在も、下水道が使用できる区域を拡大させるための先行投資として、積極的に下水道工事を行っている。宮若市の下水道は使用開始から約10年と経過年数が浅く、下水道を使用することができる区域に住んでいる人で、実際に下水道を使用している人の割合を表す水洗化率は48.47%と他の類似団体と比較して低くなっている。このため、下水道の料金収入をもって事業費のすべてを賄いきれていない状況であり、経費回収率が他の類似団体より低くなっている。また、水洗化率が低いため、1年間で下水道に流れる汚水の量を表す年間有収水量が低く、汚水処理原価は他の類似団体と比較して高くなっている。
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有形固定資産減価償却率
管渠老朽化率
管渠改善率
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老朽化の状況について宮若市においては、下水道管の敷設工事等の施設整備事業を開始してから約15年と、他の類似団体と比較して経過年数が浅いことから、施設の老朽化に伴って更新が必要なものは殆ど無い状況である。
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全体総括宮若市下水道事業の経営において、健全性・効率性を高めていくためには、下水道の使用ができるようになっている区域内の使用人口を増やし、水洗化率の向上を図るとともに、料金収入を増やすことが急務となっている。また、これに加えて、今後の下水道施設整備を進めるにあたり、料金収入の増加が期待できる公営住宅や住宅密集地を中心とした地区への整備を重点的に行うことで事業の効率化を図っている必要がある。
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