経営の健全性・効率性について
沿岸部1施設、離島部3施設の4施設を持つ事業であり、⑦施設利用率、⑧水洗化率は類似団体平均より高いものの、経済性や効率性はやむを得ず低くなり、一般会計からの繰入に頼らざるを得ない状況である。また、老朽化の進んだ機械装置の維持に係る修繕費により⑤経費回収率が低下し、⑥汚水処理原価が上昇しているが、今後施設の改築更新を行うことで改善を見込んでいる。着実に減少していた④企業債残高対事業規模比率についても、施設の改築更新に伴う借り入れによる増加は避けられない。沿岸部1施設については、今回の改築で公共下水道の終末処理場へ接続し汚水処理を行うこととしているが、離島部3施設については、離島であるがゆえに施設の統合も不可能な状況である。本市が離島の活性化・定住化を推進している中で、離島部のみ使用料を上げることは困難であり、できる限り経費削減に努める方針である。
老朽化の状況について
海に近い立地から塩害による損傷が著しく、施設の改築更新が急務となっている。また、マンホール蓋についても同様で、防食蓋への更新が必要な状況である。
全体総括
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群で世界遺産登録を目指す本市にあって、海洋資源と自然を守る重要な施設であり、経営は一般会計からの繰入に頼らざるを得ない状況だが必要不可欠な事業である。引き続き維持管理費の適正化に努め、事業運営を行っていく。