香南市：漁業集落排水

経営の健全性・効率性について

水洗化率は約57.1％と前年と比較してほぼ横ばいで、全国平均を下回っている。現在の経費回収率は約10.1％で、施設維持費（電気料、維持管理委託料等）を使用料収入で賄えていない状況である。水洗化率約57.1％に対して施設利用率は約14.2％に留まっており、処理区域内人口の人口減少が予想され、経費回収率や汚水処理原価の大幅な改善は難しい状況である。企業債残高対事業規模比率は、企業債を一般会計からの繰入金により負担としている。

老朽化の状況について

施設の供用開始から20年が経過しており、現在は大きい修繕はないが、今後は経年劣化により施設の機械設備、管路の修繕料が増加する恐れがある。処理場の機械設備は統合による改築を予定しているが、管路の施設調査が必要となってくる。

全体総括

現状は、施設維持費の大部分を一般会計からの繰入金により賄っており、健全な経営とは言えない。漁業集落排水事業は、令和元年度に公共下水道事業認可の変更承認を受ける予定で、特定環境保全公共下水道へ統合し、施設維持費の抑制を図る。