経営の健全性・効率性について
・流動比率は241.4%であり、平均値を上回っている。短期的な資金繰りには窮していないものの、経常収支比率は100%を大きく下回り、累積欠損金も発生している。給水収益に対する企業債残高も高位にあり、料金収入で経営をカバーできず借入金や繰入金に大きく依存した経営体質となっている。
老朽化の状況について
配水池や水源地等の施設については、整備が一定進んでいるが、管路については老朽管が数多く存在している。南海トラフ地震等の大規模災害発生時の業務継続に大きく不安を残しているため、下記の経営面への改善を行い、更新を加速していく必要がある。
全体総括
・ただちに経営が行き詰まる可能性は低いが、収入面では料金収入への抜本的な改革、効率面ではダウンサイジングや施設の統廃合による施設の効率的利用を進めていき、赤字基調である経営面を改善していく必要がある。・令和2年度からは上水道事業と統合になるが、現状では、上水道事業に対する負担となる経営状態である。統合後の経営状態を見極め、適切な対策を行っていく。