経営の健全性・効率性について
真庭市は、給水区域が東西に約30km、南北に約50kmと広大なうえ、その地形の起伏が激しいことから、水道施設の統合には莫大な費用が必要となる。費用対効果を鑑み、水道施設の統合を検討・実施しているが、統合できない数多くの施設があるため、維持管理費用が多額となっている。①収益的収支比率起債償還における利息の減により、81.86%と少し上昇している。④企業債残高対給水収益比率起債残高の減少により、1,065.95%と減少しており、今後も分析を行っていく。⑤料金回収率給水原価の低下により、料金回収率が57.03%と上昇している。⑥給水原価地理的条件により投資経費が高額となるため、平均値より高くなるが、計画的な借入により減少となっている。⑦施設利用率、⑧有収率老朽管の更新により施設利用率の値は59.95と上昇したものの、寒波等による漏水により有収率は72.09%と低下した。
老朽化の状況について
投資効果が最大限発揮できるよう、平成28年度より老朽管改良を優先順位により順次行っている。③管路更新率計画的な老朽管改良を実施しており、更新率は、0.83%と向上している。
全体総括
安心安全な水道水の供給のため、監視システムを導入し、水質事故や断水とならないよう事前に事故防止作業を行っているところであるが、人員削減となる中で水道技術者が少なくなり、技術の伝承が困難になっている。また、今後企業会計の適用を予定しており、適用後は収支状況を明確にしたうえで歳入歳出の適正化を図り、経営戦略を立て事業運営を行っていく必要がある。