新温泉町:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は対前年0.55ポイントの微増であるが100%を下回る状況となっている、要因としては給水人口の減少及び営業費用の上昇が上げられる。今後も料金収入の減少及び老朽管修繕等の経費の増加が予想されるため厳しい状況が見込まれる。累積欠損金比率は累積欠損金を発生させていないため0で推移している。流動比率は、293.84%となっている。平成30年度に445.51%と高くなっているのは、平成29年度許可債の借入が平成30年度にずれ込んだことが起因している。企業債残高対給水収益比率は、令和元年度まで整備計画に沿った浄水場の整備及び送配水管の布設替等を行ったことにより、令和元年度がピークとなる見込みであるが、今後は老朽化した送配水管の更新等を計画的に実施していく必要があるため、低下させることは困難と考える。料金回収率は、給水収益の減少に伴い低下傾向にある。給水原価の減少が見込めないためこれ以上の上昇は難しいと考える。施設利用率は、対前年比13.60ポイントの増となっているが、防災上の観点から配水池等を縮小できないものである。有収率は、対前年比4.88ポイントの減となっている、これは送配水管の老朽化による漏水の発生によるものであり、今後も漏水の早期発見に努めたい。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率は、平成30年度に配水池整備事業が完了したことにより若干改善しているが、送配水管の老朽化は進んでいる。管路経年化率は、類似団体平均より低い値であるが、算定根拠となる基幹管路の延長が短いためであり、算定外の配水管等の老朽化が相当進んでいる。また、今後、同時期に法定耐用年数を超える管路が多数ある。管路更新化率は、全施設において老朽化がかなり進んでいるが、浄水場等の整備を優先した為、管路の更新が出来ていない。計画的な老朽管更新が必要であるが、財政上、実行困難である。漏水等の早期発見により施設の更新を延ばしたい。

全体総括

水道事業の経営において、山間地域の多い当町では旧簡易水道施設が点在しており、施設の統廃合は地形的にできない状況である、管路延長も長く維持管理費用の削減も限界がある。今後、基幹管路だけでなく配水管も相当老朽化しているため更新が必要となっている。また浄水場の紫外線及び膜ろ過の整備を行ったことによる減価償却費及び企業債償還の大幅な増加、人口減による水需要の減少、維持管理経費の増加などにより収支状況は悪化するものと考えられる。今後は平成30年度に策定した「水道事業経営戦略」に沿って、計画的・合理的な経営運営を図り水道使用料の適正化などの検討を行い、経営の健全化に努める。

類似団体【A7】

芦別市 士別市 森町 八雲町 倶知安町 岩内町 栗山町 日高町 芽室町 別海町 西空知広域水道企業団 平内町 藤崎町 板柳町 鶴田町 中泊町 野辺地町 六ヶ所村 雫石町 山田町 洋野町 蔵王町 村田町 山元町 松島町 南三陸町 三種町 美郷町 川西町 白鷹町 遊佐町 桑折町 川俣町 鏡石町 南会津町 猪苗代町 会津坂下町 棚倉町 石川町 三春町 双葉地方水道企業団 美浦村 茂木町 榛東村 甘楽町 中之条町 越生町 鳩山町 ときがわ町 美里町 神川町 多古町 東庄町 聖籠町 田上町 珠洲市 宝達志水町 南越前町 富士川町 富士見町 南箕輪村 松川町 高森町 小布施町 山ノ内町 飯綱町 揖斐川町 川辺町 八百津町 東伊豆町 朝日町 多気町 南伊勢町 紀宝町 竜王町 京丹波町 市川町 神河町 上郡町 新温泉町 湯浅町 那智勝浦町 岩美町 北栄町 大山町 南部町 伯耆町 奥出雲町 隠岐の島町 高梁市 新見市 早島町 里庄町 矢掛町 鏡野町 勝央町 吉備中央町 周防大島町 松茂町 板野町 上板町 東みよし町 内子町 室戸市 土佐清水市 香美市 佐川町 黒潮町 鞍手町 桂川町 大木町 広川町 築上町 川棚町 波佐見町 佐々町 芦北町 あさぎり町 豊後高田市 国東市 新富町 川南町 阿久根市 西之表市 垂水市 大崎町 肝付町 本部町 恩納村 金武町 嘉手納町