収益等の状況について
これまで一般会計からの繰入金に頼ることなく独立採算で運営できていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で一時閉鎖期間を設けたり、利用台数が大幅に減少したことなどから、収益的収支比率が悪化している。駅に近い市営駐車場として定着し、市の観光拠点となっているため継続した利用はあるものの、イベント自体の中止等が相次ぎ、利用者が減少したことから、一般会計からの繰入金で補填せざるを得ない状況となっている。
資産等の状況について
企業債残高対料金収入比率について、例年0%である理由として、広場式の駐車場で料金収納のための機械設置もなく、維持管理は軽微な補修のみであり設備投資額が小さい。そのため、企業債を活用した大規模な更新投資を行う必要がない。
利用の状況について
長時間利用しても1回600円(乗用車)等としているため稼働率は低く推移している。観光拠点として機能しているため、例年であれば観光(行楽)シーズンには駐車台数が増加し、回転率も上がるため一定の収益を上げているが、新型コロナウイルス感染症の影響で観光シーズンの利用も減少したため、利用台数は大きく減少している。
全体総括
大規模な更新投資の必要がないため、大幅な経費の増加はないものの、利用者減少による使用料収入の激減は避けされず、全体として赤字となった。市の観光拠点として位置する駐車場であるため、一定の利用は見込めるものの、単体でみると採算がとれない駐車場もあり、恒常的に赤字の駐車場の廃止なども含め、経営改善の取り組みが必要である。