半田市：知多半田駅前再開発ビル駐車場

収益等の状況について

所在ビルのテナントとして面積に応じた大規模修繕積立金（12,375千円）を負担しているため①収益的収支比率や④売上高GOP比率、⑤EBITDAは例年から平均値を下回っており、コロナ禍の収入減によって一層数値を下げる結果となった。また、当該駐車場は雁宿駐車場と同一会計で運営しており、一般会計からの繰入金を雁宿駐車場収支に含め、当該駐車場では指定管理料を繰入金と見なす整理をしているため、指定管理料の支払いが無い令和2年度は②他会計補助金比率及び③駐車場台数一台当たりの他会計補助金額が0値となっている。※令和2年度は開始前（コロナ禍前）に黒字見通しであったため、協定に基づき指定管理者への指定管理料の支払いは無い。

資産等の状況について

供用開始から約15年が経過しており、施設の経年劣化に対しては指定管理者による部分的な修繕を実施。併せて令和3年度からの定期駐車導入に備えて路面表示の塗装を行った。その他では、駐車スペースを定期駐利便性向上のため、精算機を平成29年に更新し、高額紙幣対応やＩＣ交通系カードによる支払いを可能にしている。地方公営企業法を適用していないため⑥有形固定資産減価償却率⑨累積欠損比率については、「該当なし」となっている。

利用の状況について

駅前という立地条件から、⑪稼働率は平均値より高くなっている。ビル利用客の増加から駐車場利用も増加傾向にあったが、コロナ禍によるビル内公共施設の利用制限や商業施設への外出控えから、当該年度は低下している。

全体総括

経営状況は緩やかに向上していたが、コロナ禍の影響から営業収益が3割以上減少し全体的に数値は低下している。当駐車場の経営状況における大規模修繕積立金の負担は大きいものの、令和3年度から日中料金上限額を導入する他、コロナ禍の影響が比較的小さい定期駐車を導入しており、これらの取組みを収入増に繋げたい。