収益等の状況について
①収益的収支比率は、設備の更新費用増により低下した。コロナ禍による収入の大幅減から④売上高GOP比率は大幅に低下し、支出財源を一般会計繰入金に頼ることとなったため、②他会計補助金比率と③駐車台数一台当たりの他会計補助金額は大きく上昇し、⑤EBITDAは大きく低下した。※当該駐車場は知多半田駅前再開発ビル駐車場と同一会計で運営しており、一般会計からの繰入金を当該駐車場収支に含め、再開発ビル駐車場では指定管理料を繰入金と見なす整理をしているため、②③の値は実態よりも高値となっている。
資産等の状況について
供用開始から29年が経過して施設の老朽化が進む中、故障に対応する修繕や設備更新は不可欠であるため、設備投資額の増加を見込む。また、地方公営企業法を適用していないため⑥有形固定資産減価償却率⑨累積欠損金比率については、「該当なし」となっている。
利用の状況について
駐車可能台数263台に対して定期利用が約170台を占めてるため、稼働率は平均値よりも低くなっている。平成25年度から隣接の雁宿ホール駐車場と一体利用できるように改修して以降は、同ホールの施設工事に伴う一時的な低下はあったものの緩やかな増加傾向にあった。しかし、令和2年度はコロナ禍の影響から同ホールでの開催イベントが減少し、それに伴って稼働率も大幅に低下した。
全体総括
これまで本駐車場単体では、一般会計からの繰入れに頼ることのない経営を継続していたが、コロナ禍の影響から隣接する雁宿ホールのイベントが減り、それを主要因に本駐車場の収入も大きく減少。一般会計からの繰入れに依存する結果となっている。そのため、指標の多くで経営状況の悪化を示す値となった。苦しい経営状況ではあるものの、コロナ後の利用回復に備え、施設の老朽化に対する設備投資は継続する必要がある。