伊豆市：農業集落排水施設

経営の健全性・効率性について

令和元年度より地方公営企業会計へ移行したため、数値は当該年度のみとなっている。当該事業の処理区はそれぞれ処理場を有する5処理区となっており、面整備は全て完了済み。H22年度以降の借入以降、新規の借入はない。①収益的収支比率は費用に対し、料金収入が多いため、100％を上回り黒字状態となっている。②累積欠損金比率は、欠損金は発生していない。③流動比率は流動負債のなかに建設改良費等に充てられた企業債が含まれているため100％を下回っているが、将来、償還・返済の原資を使用料収入等により得ることを予定している。⑦施設使用率が類似団体平均値よりやや下回っているものの⑥汚水処理原価は低くいため、適正に稼働していると考えられる。⑧水洗化率は約97％と割合は高いが、⑤経費回収率は100％未満となっており、一般会計繰金で賄っている状況。適正な使用料の確保が喫緊の課題となっている。④企業債残高対事業規模比率は一般会計繰入金を反映させたため、当該値が0となっている。

老朽化の状況について

処理場については、不具合が確認された場合は修繕を行っている。H30から4処理場の機能診断を行い、計画的な更新等を検討していく。管渠についてはカメラ調査を実施しており、傷み等が確認された場合は修繕を行っている。③管渠改善率は0となっているが、次年度以降計画的に修繕を行っていく予定。

全体総括

接続率は高いものの、人口減少により有収水量の低下が見込まれている。R2から経営戦略の策定に取り組んでいき、中長期的なビジョンを踏まえた経営が必要となっていく。また、管渠の更新時期を迎えるため、ストックマネジメント計画を策定し、計画的に更新を行っていく。