大町市:農業集落排水

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収録データの年度

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経営比較分析表(2020年度)

20102011201220132014201520162017201820192020202190.5%91%91.5%92%92.5%93%93.5%94%94.5%95%95.5%96%96.5%97%収益的収支比率
2010201120122013201420152016201720182019202020210%累積欠損金比率
20102011201220132014201520162017201820192020202120%25%30%35%40%45%50%55%60%65%70%75%流動比率
20102011201220132014201520162017201820192020202150%55%60%65%70%75%80%85%90%95%100%105%経費回収率
2010201120122013201420152016201720182019202020210.18円0.2円0.22円0.24円0.26円0.28円0.3円0.32円0.34円0.36円0.38円0.4円0.42円汚水処理原価
20102011201220132014201520162017201820192020202146%48%50%52%54%56%58%60%62%64%66%施設利用率
20102011201220132014201520162017201820192020202185%86%87%88%89%90%91%92%水洗化率

経営の健全性・効率性について

当市の農業集落排水事業は、社南部、切久保、野平、舟場の4つの処理区に分かれて汚水処理をしている。経常収支比率は100%を超えているが、公共下水道事業や特環下水道事業と同一の使用料水準とし、収支不足を基準外繰入で補っているためである。流動比率は、企業債償還により流動資産に比べ流動負債の割合が高いため、低い値となっているが、類似団体平均より率は高い。企業債残高対事業規模比率が高い要因として、処理区域内の人口密度が低いうえに山間地という地理的要因により管渠延長が長く、工事費が多額となり企業債が膨らんだことや、償還開始から25年経過した現在も企業債残高が高止まりとなっている。しかし、令和3年度をピークに企業債残高は徐々に減少に転じていく見込みである。経費回収率は、使用料収入が前年度より微増であったが、マンホール蓋交換等の修繕や処理場施設の機能強化工事を実施し、資産減耗費の計上があったため、支出が増加し経費回収率低下につながった。それら支出の増加に連動し汚水処理原価は上昇した。施設利用率は、この4年間ほぼ同数である。今後、区域内の人口減少による有収水量の減少が見込まれる。水洗化率は、90%を超えているが、今後も接続促進を進めたい。
2010201120122013201420152016201720182019202020212%4%6%8%10%12%14%16%18%20%22%有形固定資産減価償却率
2010201120122013201420152016201720182019202020210%管渠老朽化率
2010201120122013201420152016201720182019202020210%管渠改善率

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率は償却が進んでいることから年々増加傾向にある。なお、管渠は、償却が早いものでも30年程度残っている。処理場施設も適時メンテナンスを実施し、適切な維持管理に努めているところである。平成26年度より施設機能診断を行い、令和2年度に切久保処理場の改修を行ったところである。また、社南部処理区において不明水調査を行い、今後修繕を計画しているところである。

全体総括

農業集落排水事業を含む下水道事業は、公共インフラとしての位置付けが高い。また、整備時の企業債残高が多額であることや、維持管理経費を使用料収入だけでは賄えないことから、一般会計からの繰入金に頼らざるを得ない状況である。将来の管渠や処理場施設の更新に向け、水洗化率の向上や経営の効率化を図り、経営戦略や収支計画に基づいた健全経営を行っていく。