南アルプス市：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

平成27年度以前は白根簡易水道事業及び芦安簡易水道事業の合算値、平成28年度以降は芦安簡易水道事業の数値となる。（白根簡易水道事業は、平成28年度に南アルプス市水道事業へ統合した。）南アルプス市芦安簡易水道事業は、山間地域の極めて少ない給水人口により事業が営まれている。①収益的収支比率本来の自主財源である給水収益（水道使用料）では事業運営費を賄うことは依然困難であり、一般会計繰入金（基準外繰入含む）で補っている。④企業債残高対給水収益比率近年、統合簡易水道事業を全域的に行ってきたこと及び今後の水道事業への統合を目指した施設の構築事業を実施した際の市債借入残高が、給水収益に対する割合を増加させている。⑤料金回収率7.55％と著しく少なく、費用の削減及び料金の改定が求められる。⑥給水原価白根簡易水道事業が水道事業へ統合したことで、平成27年度以前との比較は一概にできないが、水道事業への統合を目指した施設の構築事業を実施したことで、大きく平均値を上回っている。⑦施設利用率給水人口の減少等の要因により使用水量が減少したことに伴い、施設の利用率の低下に至っている。⑧有収率平均値を若干上回ってるが、更なる管理徹底を行い、効率化を図る必要がある。

老朽化の状況について

平成14年度から施設整備を開始しているため、該当する数値はなく、施設は健全資産であると言える。

全体総括

南アルプス市水道事業との統合を目標に、施設建設事業等を進めた為、市債借入残高が増加している。また、給水原価の上昇及び料金回収率の低下も見られ、引き続き、一般会計繰入金（基準外繰入含む）により経営を維持している厳しい状況であり、経営の健全性を維持しているとは言い難い。コスト削減や料金改定などによる、財政の健全性を検討する。上水道事業との統合を推進していく。