経営の健全性・効率性について
経常収支比率及び料金回収率は100%を超えており欠損金も生じていない。流動性は高く、支払能力にも問題はないことから、経営の健全性は維持されている。給水原価は、地域的な特性から水源に係る負担が大きいため、類似団体平均を上回っているが、施設利用率及び契約率は類似団体平均を大きく上回っており、高い効率性が保たれている。
老朽化の状況について
管路経年比率は類似団体平均並みではあるが、値が上昇してきている。有形固定資産減価償却率は、年を追って値が上昇し、かつ類似団体平均との乖離が大きくなりつつあり、施設の老朽化対策が課題である。
全体総括
経営の健全性及び効率性は保たれているが、事業の創設から半世紀が経過し、施設の老朽化が進んできており、施設の更新及び耐震化事業の推進が課題である。このため、平成30年度から令和39年度を計画期間とする「施設更新・耐震化長期計画」に基づき、施設の老朽度や耐震性の評価を踏まえ、整備手法の工夫やダウンサイジングを図りながら、効率的かつ計画的に建設改良事業を進め、安定給水を確保していく。