収益等の状況について
①収益的収支比率については、100%を超えており健全性は確保されていると考えられますが、新型コロナウイルス感染症感染拡大による外出自粛等の影響により、大幅に減少しました。②他会計補助金比率③駐車台数一台当たりの他会計補助金額については、平成28年度以降発生しておらず、概ね独立採算による運営となっております。④売上高GOP比率とは、施設の営業に関する収益性を表す指標ですが、当施設については、令和2年度以前から類似施設平均値よりも高い数値で推移しており、安定的な収益性があると判断できます。⑤EBITDAとは、純利益から減価償却費などの影響を排除した指標であり、当施設については類似施設平均以下の数値ですが、平成28年度から令和元年度までは4,900千円以上で推移し収益性はありますが、令和2年度はコロナの影響により、大幅に減少しました。
資産等の状況について
⑥有形固定資産減価償却率について、当施設については地方公営企業法非適用事業であるため指標は算出されません。⑦敷地の地価については、久喜駅に近く利便性の高い場所でもあり48,180千円となっております。⑧設備投資見込額については、今後10年間の修繕料を、年間50千円と見込んでおります。⑨累積欠損金比率について、当施設については地方公営企業法非適用事業であるため指標は算出されません。⑩企業債残高対料金収入比率について、当施設は企業債残高が無いため指標は算出されません。
利用の状況について
⑪稼働率について、当施設については類似施設平均を上回っており、駐車場施設としての需要は大きいと判断されます。当施設は、駅前商店街の利用客用に政策的に設置しているものであり、短時間(30分~2時間)での駐車場利用が多いことから稼働率も高くなっていると考えられます。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態措置やまん延防止等重点措置が発令され、外出自粛によって施設周辺の商店街等の利用客が減少した事等を背景に、令和2年度は稼働率が減少しています。なお、施設の規模を拡大することは、駅前という駐車場の位置の関係もあり土地の確保等困難であることから、考えておりません。
全体総括
当施設については、自動車を利用する市民や、駐車場の確保が難しい駅前商店街の利便性向上を図るため、設置されたものであります。収益等の状況については、新型コロナウイルスの影響によって令和2年度は収益性が大幅に減少する中でも収支はプラスを保っており、それ以外の年度については安定した数値であり、利用の状況として稼働率も高い水準にあることから適正な運用が図られているものと考えられます。また、現状として、短時間での利用者が多いこと、市営駐車場サービス券の売り上げが伸びていることから、設置の目的である駅前商店街の振興に寄与しているものと考えられます。※市営駐車場サービス券とは、駅前の登録商店が購入可能な当施設の2時間無料券で、一定額以上の買い物をした利用客に対して商店が交付するものです。