収益等の状況について
①収益的収支比率については、100%を超えており健全性は確保されていると考えられます。②他会計補助金比率③駐車台数一台当たりの他会計補助金額については、平成27年度のみ、老朽化した市営駐車場の設備機器を更新したことで発生していますが、その他の年度では発生しておらず、概ね独立採算による運営となっております。④売上高GOP比率とは、施設の営業に関する収益性を表す指標ですが、当施設については、設備機器を更新した平成27年度以外は類似施設平均値の約2倍の数値で推移しており、安定的な収益性があると判断できます。⑤EBITDAとは、純利益から減価償却費などの影響を排除した指標であり、当施設については類似施設平均以下となっていますが、設備機器を更新した平成27年度以外は、4,900千円以上で推移していることから収益性があるものと判断できます。
資産等の状況について
⑥有形固定資産減価償却率について、当施設については地方公営企業法非適用事業であるため指標は算出されません。⑦敷地の地価については、久喜駅に近く利便性の高い場所でもあり48,401千円となっております。⑧設備投資見込額については、平成27年度に大規模な設備更新を行ったことから、今後10年間は修繕料を見込んでおりません。⑨累積欠損金比率について、当施設については地方公営企業法非適用事業であるため指標は算出されません。⑩企業債残高対料金収入比率について、当施設は企業債残高が無いため指標は算出されません。
利用の状況について
⑪稼働率について、当施設については類似施設平均及び全国平均を上回っており、駐車場施設としての需要は大きいと判断されます。当施設は、駅前商店街の利用客用に政策的に設置しているものであり、短時間(30分~2時間)での駐車場利用が多いことから稼働率も高くなっていると考えられます。なお、施設の規模を拡大することは、駅前という駐車場の位置の関係もあり土地の確保等困難であることから、考えておりません。
全体総括
当施設については、自動車を利用する市民や、駐車場の確保が難しい駅前商店街の利便性向上を図るため、設置されたものであります。収益等の状況については、大規模な設備更新を行った平成27年度以外は安定した数値となっており、利用の状況として稼働率も高い水準にあることから適正な運用が図られているものと考えられます。また、現状として、短時間での利用者が多いこと、市営駐車場サービス券の売り上げが伸びていることから、設置の目的である駅前商店街の振興に寄与しているものと考えられます。※市営駐車場サービス券とは、駅前の登録商店が購入可能な当施設の2時間無料券で、一定額以上の買い物をした利用客に対して商店が交付するものです。