経営の健全性・効率性について
①経常収支比率前年度数値より1.63ポイント下回ったが、いまだ100%を大きく上回っており、良好である。②累積欠損金比率累積欠損金は平成22年度以降発生していない。③流動比率前年度と比較すると270.04ポイント下回ったが、いまだ100%を大きく上回っており、短期的な債務に対する支払能力を十分備えている。④企業債残高対給水収益比率類似団体平均、全国平均よりも低い数値となっており、平成22年度以降新たな企業債の発行がないことから、数値は右肩下がりとなっている。⑤料金回収率類似団体平均、全国平均を上回っており、平成22年度以降数値は右肩上がりとなっている。⑥給水原価全国平均並みだが、類似団体平均に比べ高い数値となっている。合併による経常費用の削減などにより、平成22年度以降数値は右肩下がりとなっている。⑦施設利用率類似団体平均、全国平均を上回っており、平成24年度からは横ばいに推移している。⑧有収率類似団体平均、全国平均を上回っているが、前年度と比較すると0.81ポイント下回った。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率類似団体平均、全国平均と比較し、高い数値となっており、耐用年数に近い資産を多く保有している。また、平成22年度から徐々に数値が上がっている。②管路経年化率類似団体平均、全国平均と比較し、いずれも低い数値となっており、耐用年数を超過した管路は比較的少ない。また、平成24年度以降は横ばいで推移している。③管路更新率前年度より0.22ポイント下回っているが、類似団体平均、全国平均と比較し、高い数値となっており、比較的管路の更新を実施している。
全体総括
経営の健全性・効率性については、負債に依存せず、給水収益で賄うことが出来ており、類似団体平均、全国平均と比較しても、良好な数値となっている。しかし、経常収支比率や流動比率が悪化の傾向にあるなど、将来に向けた取り組みが必要である。また、経常収支比率が良好であるが、有形固定資産減価償却率が高く、今後更新投資の増加が見込まれる。今後も、自主財源の確保や事務事業の見直しによる経常経費の削減に取り組み、更なる更新の財源確保に努めるとともに、更新の手法についても見直していく。