経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率について、施設の老朽化に伴う修繕費が増加傾向にあり、平成27年度から企業債の元金償還が開始されたため、一般会計からの繰入金が必要となっています。④企業債残高対事業規模比率について、企業債の元金償還が始まって間もなく、一般会計からの負担にあまり頼らない償還予定となっているため、類似団体より高い数値を示しています。⑤経費回収率について、現在設置基数全部が稼働しているため、類似団体より高い数値を示しています。今後、施設の老朽化に伴う修繕費の増大に備え、計画的な修繕の実施や更なる経費節減に努めていく必要があると考えられます。⑥汚水処理原価について、類似団体よりも低い数値となっていますが、維持管理費にあまり経費がかからないため、低コストで処理されているものと考えられます。今後は、施設の老朽化に伴い徐々に上がっていくものと思われます。⑦施設利用率について、平成25年度以降は施設全体が稼働しているため、類似団体と同様な数値を示しています。⑧水洗化率について、対象施設全体が稼働してるため、100%となっています。
老朽化の状況について
浄化槽設置事業のため、管渠の埋設はなく、管渠改修率はありません。また、本市では事業開始より9年が経過し、徐々に施設の老朽化が進んでいることから、今後の維持管理について、計画的な改修を進めることで、維持管理費の適切な配分及び削減を行っていく必要があると思われます。
全体総括
事業開始より9年が経過したものの、維持管理費も比較的少額に抑えられ、企業債の元金償還も始まったばかりであるため、現在はまだあまり経費がかかっていませんが、今後は修繕費等の増大が見込まれるため、計画的な改修や経費の削減が必要となってくると考えられます。