長崎県地方独立行政法人北松中央病院：地方独立行政法人北松中央病院の経営状況（2016年度）

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地方独立行政法人北松中央病院

収録データの年度

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経営比較分析表（2016年度）

地域において担っている役割

○急性期医療を担う地域における中核病院○救急告示病院○地域災害拠点病院○第２種感染症指定病院

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率黒字の継続で100％を超えている。②医業収支比率95％前後で推移していることから、本業における収益性を高め、これを100％に近づける必要がある。④病床利用率休床病床が45床あることから、全国平均を下回っている。⑤入院患者の収益外科的手術件数が少ないことなどから、若干全国平均を下回っている。⑥外来患者の収益透析患者が多いことなどから全国平均を大きく超えている。⑦職員給与比率全国平均を大きく下回っているが、これは独法化以前が公設民営であったことから、公営企業と比較すると低い水準となっている。⑧材料費全国平均より若干高めであることから、ベンチマークなどによる他所との比較を通じて、今後削減していく必要がある。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率建物については一部を除き昭和60～61年に建設され、以降30年超が経過し、老朽化も目立ってきていることなどから、有形固定資産減価償却率は全国平均より高くなっている。②機械備品減価償却率医療機器等診療に要する資産については、安全で質の高い医療を優先しつつも費用削減のため、できるだけ長期の使用を心掛けていることなどから、機械備品減価償却率が全国平均より高くなっている。③1床当たり有形固定資産は全国平均より下回っているが、これは休床病床（45床）の影響もあると考えられるため、引き続き過剰投資とならないよう配慮して、施設設備等の整備を行っていく必要がある。

全体総括

平成17年度に全国初の地方独立行政法人病院になって以降、その額は小規模ながら黒字決算を継続しており、平成28年度末の利益剰余金は7.3億円となっている。本業である医業収支を100％に近づけるために、病床稼働率の向上で入院収益を増やし、材料費を削減する具体的な手法について検討し、本業での収益性を高める必要がある。また、施設の老朽化については、建物本体が耐用年数の折り返し地点付近にあることからも、必要な改修等を効果的なタイミングで行いつつ、健全な経営を維持し続けることで、病院建替まで見据えた法人経営を行っていく必要がある。

出典：経営比較分析表,

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