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地域において担っている役割当院は桐生医療圏で唯一の公立病院であり、圏域内の急性期医療、がん医療、周産期医療、救急医療、災害医療を担う地域中核病院である。脳卒中などのハイリスク患者や急性増悪時の患者の受け入れを積極的に行い、高度で質の高い急性期医療を提供する役割、がん医療において外科療法・放射線療法・化学療法など複数の治療法を組み合わせた集学的医療を実践する役割や、急性期経過後の回復期段階にある患者や高齢の患者に対して、適切な医療を持続的に提供できるよう「地域包括ケア病棟」及び「回復期リハビリテーション病棟」を積極的・効果的に活用し、在宅へ復帰できるよう医療連携を推進する役割を果たしている。訪問看護室を設置し、利用者の希望に沿った療養生活を支援している。さらに不採算部門である周産期医療および災害医療を継続的に提供していく体制を確保する役割を果たしている。 |
経常収支比率医業収支比率修正医業収支比率累積欠損金比率病床利用率入院患者1人1日当たり収益外来患者1人1日当たり収益職員給与費対医業収益比率材料費対医業収益比率 |
経営の健全性・効率性について・患者数の減少に伴い、入院・外来収益とも前年比より減収となった。・①経常収支比率はコロナ関連補助金等の減少により、前年比10.9%減少したが、類似病院平均値よりも2.0%上回る結果となった。②医業収支比率も類似病院平均値よりも上回った。・⑤診療単価前年比は入院単価が減少。⑥外来単価は増加した。④病床利用率はほぼ前年同率だが、類似病院平均値となっている。⑧材料費対医業収益比率は前年比1.2%増加。類似病院平均値よりは下回っている。・⑦職員給与費対医業収支比率においては、1.3%増加。今後も類似病院平均値になるように常勤及び非常勤職員数の適正化に取り組む。 |
有形固定資産減価償却率器械備品減価償却率1床当たり有形固定資産 |
老朽化の状況について・今後も予想される様々な設備投資について、中・長期的な計画に基づいて計画的に更新を実施しているが、経年劣化による修繕等の費用の増加が予想される。・特に施設面の老朽化が進んでおり、①有形固定資産減価償却率は前年比2.2%増加し、類似病院より17.1%高い水準にあり今後計画的な施設更新等を検討する必要がある。また、②器械備品減価償却率は前年比3.4%増加し、類似病院より5.7%高い水準にある。・1床あたりの有形固定資産はほぼ前年同様だが、類似病院平均値より低い状態が続いている。 |
全体総括今後も地域住民に必要とされる病院となるため常勤医師の確保を最優先課題とするとともに、地域包括ケア病棟及び回復期リハビリテーション病棟を効果的に活用し、在宅復帰できるよう医療連携を推進し、訪問看護室の発展にも尽力していく。また、病院経営において一層の経営努力・効率化を進め地域医療構想を踏まえた役割の明確化を行い、地域医療機関との相互連携・機能分担を強化し、病病連携、病診連携及び福祉・介護機関との連携も強化していく。 |
出典:
経営比較分析表
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