事業・施設概要
| 都道府県 | 北海道 | 経営主体 | 島牧村 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 簡易水道事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | C4 | 行政区域内人口 | 1,236人 |
| 現在給水人口 | 1,182人 | 給水区域面積 | 888ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
経常収支比率は100%を超えており単年度収支は黒字となっているが料金回収率が非常に低く一般会計からの基準外繰り入れでまかなっていることがわかる。管路経年化率は類似団体と比較しても非常に高くなっており、老朽化による漏水発生に伴う断水事故の発生リスクが高まっている。また、給水原価が全国平均の2倍以上となっており、高コストで有収率も漏水のため低く、作った水の半分以上が収益になっていない状況にある。企業債残高も水道料金収入の14.5倍となっており料金収入だけでは企業債の返済ができない構造となっている。一方、管路更新率は令和2年度より行っている配水管布設替事業のため類似団体の4倍以上のペースで更新が行えており、施設利用率からも人口に対して適正な施設規模になっているといえる。設備の老朽化による漏水からコストが上がり収益が悪化する負のスパイラルに直面していることから今後も経費を抑え計画的に事業を進めていく必要がある。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は設備の償却が5割を超えており、施設全体の老朽化が進んでいる。管路経年化率は法定耐用年数を超えた水道管の割合が約55%と極めて高い数値で類似団体と比較しても突出しており、管路の老朽化対策が喫緊の最重要課題といえる。低い有収率の主原因と考えられる。管路更新率は老朽化が進む中、令和2年度から水道管布設替事業を実施しているため1.17%と、類似団体や全国平均を大きく上回るスピードで進められている。今後も施設老朽化に危機感を持ち、積極的に投資を行っていきたい。
全体総括
島牧村の簡易水道事業は、累積欠損金ゼロという強みを持ちつつも、「老朽化した管路からの漏水(低い有収率)」と「高い給水原価」という構造的な課題に直面している。現在、類似団体を大きく上回るペースで管路更新(1.17%)を進めている点はプラス要素で、これを継続することで有収率の改善(漏水の低減)と、それに伴う給水原価の抑制が期待される。高い企業債残高に配慮しつつ、経営戦略の改定、料金改定等を適切に行い、いかに効率的に更新投資を継続できるかが今後の経営の鍵となる。
経営状況
収支構造
総額9,026.1万円
総額7,827.0万円