収益等の状況について
平成12年度のリニューアルオープン時に係る建設費の償還金を一般会計からの繰入により賄っている。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、指定管理者からの納付金を0円としているため、施設の修繕等に関する費用等も一般会計からの繰入金により賄っている状況である。令和5年度からは、現指定管理者の指定管理期間が終了し、新たな指定管理者による運営管理が始まることから、当該事業年度の収支において、総収入から総支出を差し引いて、利益が発生した場合には、利益から法人税等を除いた金額の半額を支払うことにしている。ただし、市と協議のうえ指定管理者が実施する施設修繕料に利益配分金を充当できるものとする。
資産等の状況について
平成12年4月にオープンし21年が経過し、経年劣化による改修が増えてきている。当面は大規模改修がないため施設延命化のため優先順位をつけ、年次的に施設改修を行っている状況である。
利用の状況について
令和3年度も引き続き新型コロナウイルス感染症の影響はあったものの、宿泊人数は前年比177.4%、その他利用人数は前年比148.8%、全体では前年比150.6%と回復傾向にはあったものの、コロナ前の利用実績には大きく及ばない状況であった。特に宴会部門が、新型コロナウイルス感染拡大の影響の波によりキャンセル含め収益を伸ばすことができなかった。
全体総括
新型コロナウイルス感染症の影響は、未だ運営状況に大きな影響を与え続けており、営業収益に対する売上高人件費比率も昨年に続き増大している。また、物価高騰による電気料をはじめとした光熱費の高騰も厳しい運営の一因となっている。令和5年度からは、新たな指定管理者による施設改修等による利用者サービスの向上策等を通じ、利用客の増対策を講じ収益性を高める努力をしていかなければならない。